TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

こんばんはたしろ


先週は一級の上級の無料体験入学にたくさんの方に
参加いただきました
今週はいよいよ二級 上級本科生の開講です!
開講日は無料体験入学できます。

無料体験入学はお申込み前に講義を体験できるチャンスです!

迷っている方は、是非参加してみてください
強引な勧誘などは一切ありませんので、ご安心ください
 
【二級 上級本科生 無料体験入学概要】
 日時:4/9(土)午前10時から13時 
 場所:TAC池袋校
※9時40分くらいまでに池袋校受付までお越しください

 

井澤ですいざわ

■問題1

鉄骨工事において、溶接部の受入検査における表面欠陥及び精度の検査は、特記がなかったので、目視による抜取検査とし、溶接の部位や種類ごとにロットを構成し、それぞれのロットから10%に相当する部材数を検査対象としてサンプリングした。(一級施工:平成26No.14
■問題2
鉄筋のガス圧接継手の外観検査については、原則として、1検査ロット(1組の作業班が1日に施工した圧接箇所の数量)から無作為に抜き取った30か所を対象とする。(一級施工:平成19No.3)

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■解答
問題1 正。
問題2 
誤。鉄筋のガス圧接継手の外観検査は「全数検査」です。
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「鉄骨の溶接部の検査」と「鉄筋のガス圧接部の検査」は似ていますので、次表のように比較整理して覚えてください。

welding

表の中で特に紛らわしいのが、設問のように
全数検査抜取検査か。
また、抜取検査の場合、1検査ロットから10か、30箇所か。

「内部欠陥の検査のための超音波探傷試験」は、「鉄骨の溶接部」も「鉄筋のガス圧接部」もどちらも「抜取検査で、1検査ロットから
30箇所」です。
「外観の検査」のほうは、「鉄骨の溶接部」は抜取検査(1検査ロットから10%)であるのに対し、一方の「鉄筋のガス圧接部」のふくらみの形状等の検査(次図の寸法チェック)は全数検査です。これは比較的容易に検査できますよね。ですから全数検査です。
gas pressure welding 2
 

井澤ですいざわ

■問題1
高力ボルト用の孔あけ加工については、鉄骨部材の板厚が13㎜以下であったので、せん断孔あけとした。(一級施工:平成22No.13改)
■問題2
呼び名がD13の鉄筋貫通孔の孔あけ加工は、鉄骨部材の板厚が13㎜以下であったので、せん断孔あけとした。(一級施工:平成17No.13
■問題3
鉄骨製作工場における鉄骨の孔あけ加工において、設備配管用貫通孔の径が80㎜であったので、孔あけ用のアタッチメントを取り付けた手動ガス切断機を用いて貫通孔部を円形に切断した。(一級施工:平成25No.13
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■解答
 問題1 誤。高力ボルト用の孔あけ加工は、板厚にかかわらずドリルあけとしなければならない。
 問題2 正。鉄筋貫通孔の孔あけ加工は、高力ボルト用「以外」の孔あけ加工なので、板厚13mm以下は、せん断孔あけでもよい。
 問題3 正。
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drill

―――ポイント:鋼材の孔あけ加工――――――

■高力ボルト用
 →板厚にかかわらず「ドリルあけ」とする。
 (せん断孔あけでバリが生じると鋼材が密着しないため、高力ボルト摩擦接合に適さない。)

■高力ボルト用「以外」の孔あけ加工
 (ボルト用孔、アンカーボルト用孔、鉄筋の貫通孔)
 →原則、ドリルあけ。ただし、板厚13mm以下は「せん断孔あけ」でもよい。

■設備配管用貫通孔
 →孔径30mm以上の場合は「ガス孔あけ」でもよい。
 (想像してみてください。30mm以上の「大きな」孔をドリル、せん断で孔あけするのは至難の業です。)
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