TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

井澤ですいざわ

■問題
次図は空調設備の熱源方式の模式図である。熱源装置A、Bの名称と流体a、b、cの名称を答えよ。
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は、冷却塔が接続されていることから冷凍機です。また、供給されているエネルギーが電気なので、圧縮式冷凍機です。もしも電気ではなくガスであれば吸収式冷凍機となります。

は、空気熱交換器をもつことから、大気の熱を利用するヒートポンプの原理を使っていることがわかります。また、空調機と接続されています。空調機には冷水又は温水(冷温水)が供給されますから、Bは、ヒートポンプの原理で冷温水を作り出し、それを空調機へ供給するヒートポンプチラーです。

なお、室内機と室外機から構成されていればヒートポンプエアコンであり、フロン系の冷媒がその間を循環します。

流体は、冷凍機と空調機との間を循環しているので冷水です。空調機で空気を冷やします。温度は、一般に、往きが7℃程度、還りが12℃程度です。

流体は、冷凍機と冷却塔の間を循環しているので冷却水です。冷凍機が奪った熱を大気に放熱します。温度は、一般に、往きが37℃程度、還りが32℃程度です。

流体は、流体と同様に空調機に供給されているので冷温水です。


――――――――ポイント――――――――
・冷凍機は、エネルギー源が電気であれば圧縮式、ガスであれば吸収式
ヒートポンプエアコンは、室内機と室外機の間を冷媒が循環し、
 ヒートポンプチラーは、冷温水を作り出し、それを空調機へ供給する。
・冷凍機と空調機の間は冷水、冷凍機と冷却塔の間は冷却水
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この辺り、空調設備の基本ですから、しっかりとペアで覚えておいてください。

井澤ですいざわ


■問題
日本におけるZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)とは、年間での一次エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロ又は概ねゼロとなる建築物である。(一級環境・設備:平成25No.20改)

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環境に配慮した建築物について、次のようないろいろな用語がありますが、エネルギー消費量がゼロであれば、CO2排出量もゼロですから、エネルギーに注目するか、CO2排出量に注目するかの違いで、目指すところはすべて同じです。

・ZEB(ゼブ)
  エネルギー消費量がゼロのビル。
  エネルギー消費量を太陽光発電などの再生可能エネルギー生産量でまかなう。
・ZEH(ゼッチ)
  エネルギー消費量がゼロの住宅(House)。
・ゼロカーボン建築・カーボンニュートラル
  CO2排出量がゼロ。
  CO2排出権の取引、つまり、植林・森林保護等によるCO2吸収量を
  排出権として購入するカーボン・オフセット(相殺)を含む。
・カーボンマイナス建築
  CO2吸収量がCO2排出量を上回る。
・ゼロエミッション
  排出量ゼロ。
  広義ではあらゆる排出量がゼロ。狭義ではゴミ排出量ゼロをいうことが多い。


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■解答

井澤ですいざわ

■問題
暖房時において、蒸気加湿器によって加湿すると、絶対湿度は上昇するが、乾球温度はほとんど変化しない。(一級環境・設備:平成20No.18改)

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加湿器には、次のような種類があります。

・蒸気吹出し式
 気体である水蒸気を吹き出して加湿する。
・水噴霧式
 微粒子の水を噴霧して加湿する。
・気化式
 常温の水に風をあて気化させて加湿する。

―――――――――ポイント―――――――――――
ポイントは、加湿に伴う温度変化です。

・蒸気吹出し式
 すでに気体となっている水蒸気を吹き出すため、
 加湿しても
空気の温度が変化しない

・水噴霧式と気化式
 水が蒸発して水蒸気になる際に周囲から気化熱を奪うため、
 加湿すると空気の温度が低下する
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■解答

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