井澤です
■問題1
躯体工事の工程には、他の工事以上に十分な余裕を見込んでおく。
(一級施工:平成4年No.13)
■問題2
工程計画において、仕上工事については、躯体工事より工程の余裕を少なく計画した。
(一級施工:平成9年No.1)
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■解答
問題1 誤。
問題2 誤。仕上工事は、関連作業が多いため、作業員を多く投入しても工期短縮を図りにくい工事です。したがって、躯体工事より工程に十分な余裕を見込んでおく必要があります。
問題2は間違いやすいので、要注意です。
―――――――工期の余裕―――――――
■工期の余裕を充分に見込むべき工事
土工事・基礎工事・仕上工事
■工期短縮が図りやすい工事
躯体工事
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躯体工事(鉄筋工事、型枠工事、コンクリート工事、鉄骨工事など)は、作業員を多く投入すれば、工期短縮を図りやすい工事と言えます。
井澤式 建築士試験 比較暗記法 No.202 (鉄骨の建方工法とクレーン)
井澤です
■問題1
鉄骨の建方を建逃げ方式により行う場合、建方用機械は、移動式クレーンとした。
(一級施工:平成16年No.13)
■問題2
高さ80mの建築物の鉄骨工事の建方を積上げ方式により行うので、建方用機械は、クライミング式大型タワークレーンを使用する計画とした。
(一級施工:平成14年No.1)
突然、工法のディテールの話になったような気がするかもしれませんが、これは施工計画の基本に関わる問題です。
すなわち、鉄骨の建方を建逃げ方式、積上げ方式のどっちにするかによって、クレーンの種類、設置場所、経済性などに大きく影響します。
―――――鉄骨の建方工法とクレーン―――――
■建逃げ方式
移動式クレーン(クローラークレーン、トラッククレーン)
■積上げ方式
定置式クレーン(タワークレーン)
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図を見れば一目瞭然ですね。
建逃げ方式は、スパンごとに最上階まで建て、順次横に逃げていく方式。
積上げ方式は、1層ごとに建て、順次上に積み上げていく方式。
なお、クローラーとは、キャタピラのことです。キャタピラは登録商標ですので。
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■解答
問題1、2ともに正
井澤式 建築士試験 比較暗記法 No.201 (総合施工計画書)
井澤です
今日から「施工」です。
■問題1
仮設、工法等の工事を完成する手段や方法については、設計図書に指定のある場合を除き、施工者の責任において決定する。
(一級施工:平成24年No.2)
■問題2
施工者は、工事の総合的な計画をまとめた総合施工計画書を作成し、設計図書に指定のない仮設物等も含めて、監理者の承認を受ける必要がある。
(一級施工:平成22年No.1改)
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■解答
問題1 正
問題2 誤
問題1にあるとおり、工事を完成する手段や方法については、設計図書に指定がなければ、施工者の責任において決定します。
したがって、総合施工計画書についても、設計図書に指定のない仮設物であれば、施工者の責任で決定しますし、設計図書に指定があれば、監理者の承認を必要とします。
―――――――――――ポイント―――――――――――
総合施工計画書
■設計図書に指定のある仮設物 → 監理者の承認が必要
■設計図書に指定のない仮設物 → 監理者の承認は不要
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