井澤です
今回も病室の面積です。
■問題
総合病院において、ベッドの間隔を1m確保する4床病室の面積を、20㎡とした。
(一級計画:平成25年No.6)
前回学んだ最低基準である、6.4㎡/人(病室は無用!)で計算しても「誤」であることには変わりありませんが・・・。
今後は次の論点も出題されるでしょう。
―――――――ポイント――――――――
■6.4㎡/人・・・ベッドの間隔を750㎜以上確保できる(最低基準)。
■8㎡/人 ・・・ベッドの間隔を1m以上確保できる。
図は6m×4.3m=25.8㎡で、6.4㎡/人×4人=25.6㎡とほぼ等しいです。
―――――――――――――――――――
■解答
誤。8㎡/人×4人=32㎡以上必要。
ペアで覚える建築士 No.107(病室等の面積基準)
井澤です
今回も面積についてのペアです。
■問題
介護老人保護施設において、療養室の入所者1人当たりの床面積7㎡とした。
(一級計画:平成23年No.15)
―――――――ポイント――――――――
■病院の病室・・・6.4㎡/人・・・・・・・・・・①
■病院の小児病室・・・6.4㎡/人×2/3 ・・・・②
■介護老人保健施設の療養室
・多床室・・・8㎡/人 ・・・・・・・・・・・③
・ユニット型(個室)・・・10.65㎡/人・・・・④
■特別養護老人ホームの居室・・・10.65㎡/人・・⑤
―――――――覚え方―――――――――
①これが基準ですので、これは丸暗記。というわけで語呂合わせを。
「病室は無用(6.4)!」
②こどもは6.4×2/3
③高齢者は6.4×5/4=8㎡
④と⑤は、老健と特養で近年の主流となっている(国がしようとしている)ユニット型(個室)の基準。今年の二級製図課題にも関係が深いですが、車椅子使用者の寝室は8畳は欲しい。というわけで、むかしは13.2㎡(8畳)だったのですが、個室化の普及を推進するため、近年約8割にコンパクト化されました。
したがって、13.2×0.8≒10.65㎡。
――――――――――――――――――――
■解答
誤。ユニット型(個室)という条件がなければ、多床室と考えなければいけません。したがって、8㎡/人以上となります。
ペアで覚える建築士 No.106(保育所の面積基準)
井澤です
今回も面積についてのペアです。
■問題
保育所の計画において、定員15名の1歳児のほふく室の有効面積を30㎡とした。
(一級計画:平成24年No.16)
――――――ポイント―――――――――
保育所の面積基準
■保育室 1.98㎡/人以上・・・1.2畳/人
■乳児室 1.65㎡/人以上・・・1畳/人
■ほふく室 3.3㎡/人以上・・・2畳/人
――――――――――――――――――――
「保育室」は、2歳以上の室です。
「乳児室」は、0、1歳児のベビーベッドのある室です。
「ほふく室」は、0、1歳児がハイハイする室です。ほふく前進の「ほふく」。
―――――――覚え方―――――――――
■保育室は「ほイク(19)」→1.98。
■乳児室とほふく室は1畳と2畳。
ベビーベッドの室とハイハイする室と、どっちが大きいかはわかりますね。
―――――――――――――――――――
■解答
誤 15人×3.3㎡/人=49.5㎡以上必要になります。
設問は、ほふく室の面積基準が「1.65㎡/人以上」だったかな?「3.3㎡/人以上」だったかな?と、あいまいな知識だと間違えてしまうように作られています。