井澤です
記念すべきNo.100です。
今回もマネジメントに関する出題で、今年の本試験問題からです。
■問題
BOTは、公共サービスに関わる建築物を民間が建設して一定期間運営し、期限満了後に行政に移管する仕組みのことである。
(一級計画:平成26年No.20)
BOTは、BTOとペアで覚えておくべき用語です。
どちらもPFI(民間のノウハウを活用した公共施設の建設・運営手法)についての分類です。
これは1回聞いたらしっかり覚えられますよ。
Bは、Build(建設)
Oは、Operate(運営)
Tは、Transfer(移管)
で、この時期による分類です。
すなわち、民間による建設、運営と、行政への移管(譲渡・所有権移転)の時期による分類で、用語はその順番になっています。
―――――――ポイント―――――――――
■BOT
Build(民間による建設)→Operate(民間による運営)→Transfer(行政に移管)
→民間による運営のノウハウや創意工夫が発揮されやすい。
■BTO
Build(民間による建設)→Transfer(行政に移管)→Operate(民間による運営)
→行政が施設を所有してから民間が運営するため、
運営の際に行政からの補助金や税制面で優遇がある場合が多い。
この理由でBTOのほうが実例としては多い。
――――――――――――――――――――
本稿No.92で紹介したように、平成25年にソシオフーガルが出題された後、平成26年にソシオペタルが出題されたのと同様に、来年BTOについて出題される可能性も十分に考えられます。
これは受験対策上とても大事なことですので、よく覚えておいてください。
――――――――――――――――――――
■解答
正
ペアで覚える建築士 No.99(PFI・SPC)
井澤です
今回はマネジメントに関する出題です。
■問題
建築プロジェクトにおけるSPC(特定事業目的会社)は、複数の建設業者が特定のプロジェクトのために組織する共同企業体である。
(一級計画:平成24年No.20)
解答は「誤」です。
設問はJV(ジョイントベンチャー。共同企業体)に関する記述です。
この設問のように、SPCについての誤りの記述が出題されたら、そのうちSPCについての正しい記述が出題されますよ!
これは受験対策上とても大事なことですので、よく覚えておいてください。
では、SPCとは何か。
SPCとは、特定事業目的会社(Special Purpose Company)のことです。
SPCは、一級建築士で頻出のPFIとペアで覚えておくべき用語です。
PFIは分かりますね?
PFIとは、プライベート・ファイナンス・イニシアティブの略で、民間のノウハウを活用した公共施設の建設・運営手法のことです。
そして、SPCはPFIの資金調達のために設立される会社です。投資、融資を受け、投資家への収益の配分等を行うという特定事業のみを目的とし、基本的に他の事業は行いません。
PFI事業を行おうとする事業者は、一般に、複数の異業種企業とコンソーシアム(企業連合)を組み、出資し合ってPFI事業を遂行するためのSPCを設立し、国や地方公共団体とPFI事業契約を締結します。また、建築工事などの外部との契約当事者となります。
――――――――ポイント――――――――
■PFI・・・民間のノウハウを活用した公共施設の建設・運営手法
■SPC・・・PFIの資金調達のために設立される会社
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