TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

たしろこんにちは、事務局のタシロです。

今年の二級建築士 設計製図の試験を受験された方、
お待たせしました!

「設計製図試験 合格答案のポイント」動画を公開しました!
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もちろん、登録不要・視聴無料です。

是非、ご覧ください。

井澤ですいざわ

今回も建築物が周辺環境に与える影響についての出題です。
環境・設備で出題されることも多いです。受験の基本ですね。

■問題
建築物の形状と日影の関係において、4時間以上日影となる領域の面積は、一般に、建築物の東西方向の幅よりも高さから受ける影響が大きい。
(一級計画:平成26No.6

―――――――ポイント―――――――――
4時間以上日影となる範囲
東西方向の幅
 各時刻の日影自体は長くならないが、
 各時刻の日影の重なる領域から決まる「4時間以上日影となる範囲」は大きくなる
高さ
 各時刻の日影自体は長くなるが、「4時間以上日影となる範囲」は大きくならない

shadow
――――――――――――――――――――

■解答
 誤

井澤ですいざわ

今回は建築物が周辺環境に与える影響についての出題です。

■問題1
高層建築物を建築する場合、地表付近の風速増加率は、周囲に低層建築物がある場合に比べて、周囲に建築物がない場合のほうが大きくなる。
(一級計画:平成25No.5

設問の意味を理解するところから始めましょう。図を見てください。

wind speed

(
)の①のように「周囲に低層建築物がある」土地と、()の①のように「周囲に建築物がない」土地とがあります。
同じ風が吹いた場合、「周囲に建築物がない場合()」のほうが、風を遮るものがないので風速自体は大きくなります。図中の例で言えば10/sです。

この両方の土地に高層建築物を建てます。
このとき、高層建築物を建てる前の風速に対して、高層建築物を建てた後のビル風の影響で風速が増加する割合はどっちが大きいか、という設問です。
「周囲に建築物がない場合()」ほうが、風を遮るものがないので風速が大きいという点はさきほどと同じなのですが、設問は「風速が増加する割合」つまり「風速増加率」ですから、「風速自体」と「風速増加率」の違いがポイントになります。
低層建築物は吹き降ろすビル風を遮る効果は小さいですから、「周囲に低層建築物がある場合()」ほうは、もともと5m/sしかなかった風速が15/sに増えるだけだとしても、風速増加率で表すと3.0倍です。
一方、「周囲に建築物がない場合()」ほうは、もともと10/sもあったので、風速が18/sになったとしても風速増加率は1.8倍です。

―――――――ポイント―――――――――
高層建築物の建築によるビル風の影響
風速自体
 周囲に建築物がない場合()のほうが大きくなる。
風速増加率
 周囲に低層建築物がある場合()のほうが大きくなる。
――――――――――――――――――――
■解答
 誤

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