TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

井澤ですいざわ

■問題
予作動式スプリンクラー設備は、誤作動等による水損事故の可能性が低く、コンピュータ室等にも採用される。
(一級環境・設備:平成17No.22

――――――――ポイント――――――――
■閉鎖型・・・スプリンクラーヘッドがヒューズで栓(せん)されている。
       熱でヒューズが溶け落ちると散水される(感熱開放という)。
湿式・・・ヘッドまで準備万端整った水が待機している
 →最も一般的に採用
乾式・・・水が凍らないようにヘッドの直前は圧縮空気
 →寒冷地などで採用
予作動式・・・誤作動防止のためヘッドと火災感知器が連動してはじめて散水
 →コンピュータ室などで採用

開放型・・・ヘッドが栓(せん)されておらず開放しており、配管のもとに
       ある一斉開放弁が火災感知器または手動で開かれると散水する。
 →劇場の舞台部などで採用
 (天井が高いとヘッドに熱が伝わったときには手遅れになってしまうため)
――――――――――――――――――――
■解答

 正

井澤ですいざわ

■問題
屋内消火栓設備における2号消火栓の警戒区域は、原則として、半径15m以内である。
(一級環境・設備:平成21No.18

――――――――ポイント――――――――
1号消火栓
・警戒区域半径(=ホースの長さ)25
・2人で操作
2号消火栓
・警戒区域半径(=ホースの長さ)15
・1人で操作
・社会福祉施設、病院、ホテルなどの就寝施設には、
 1人で操作できる2号消火栓を採用するよう指導されている。
――――――――――――――――――――
■解答
 正

その他に「易操作性1号消火栓」という、警戒区域半径(=ホースの長さ)25mで、1人で操作できるものもあります。「易操作性」=1人操作、「1号」=25mです。

また、平成25年から「新易操作性消火栓」とも「広範囲型2号消火栓」ともいわれる、新規格が誕生しました。

これは「易操作性1号消火栓」と同じ、1人操作、25mなのですが、大きな利点は、従来から普及している1号消火栓のホースとノズルを交換するだけで、1人で操作できるように改修可能なことです。

効果的な初期消火のため1人操作の普及を図る必要がありますから、もしかしたら周知徹底のために本試験で狙われるかも???

井澤ですいざわ

■問題
火災室から廊下や隣室へ流出した煙の水平方向の流動速度は、一般に、0.51.0/sである。
(一級環境・設備:平成
21No.5)

次の3つをペアで覚えておきましょう。
―――――――――――――――――――――――――
①煙の水平方向の流動速度 約0.51.0/
②煙の垂直方向の流動速度 約3~5m/
③廊下を避難するときの群集の歩行速度 約1.0/
――――――――――――――――――――――――
②煙の垂直方向の流動速度は、1秒間に建築物の1階分ということです。
③廊下を多数の人が避難するときの群集の歩行速度は、①の煙の水平方向の流動速度の上限と等しいので、その危険性が分かると思います。過去の出題では、「③廊下を避難するときの群集の歩行速度」は約1.5/sである、という誤りの枝がたびたび出題されていますので、充分に注意してください。そんなに早くは避難できません。

■解答
 正

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