TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

井澤ですいざわ

■問題
集合住宅の各住戸の分電盤において、浴室の照明やエアコンの室外機など水気のある部分の分岐回路には漏電遮断器を採用し、その他の回路及び主遮断器には配線用遮断器を採用した。
(一級環境・設備:平成21No.17改)

事故電流を遮断する遮断器には、漏電遮断器と配線用遮断器があります。
――――――――ポイント――――――――
漏電遮断器
・微弱な漏電を検知し、回路を遮断する。
配線用遮断器
・配線の許容電流を超える過電流が生じた際、回路を遮断する。
――――――――――――――――――――
住宅においては、水気の有無にかかわらず、原則として、すべての分岐回路は漏電遮断器によって保護されていなければなりません。
したがって、図のように主遮断器を漏電遮断器とし、分岐回路を配線用遮断器とするのが適切です。
breaker

■解答
 誤。
 設問の設定では、水気のない部分の分岐回路が漏電遮断器で保護されないため、不適当です。

井澤ですいざわ

■問題
電気室の変圧器から約50m離れた場所にある負荷設備に低圧で電力を供給するに当たり、幹線の電圧降下は3%以下、分岐回路の電圧降下は2%以下となるようにケーブルの太さを選定した。
(一級環境・設備:平成21No.17改)

初めに幹線と分岐回路の違いは次のとおりです。
幹線・・・・・電気室から分電盤(ブレーカ)までの配線
分岐回路・・・分電盤から先の配線
次に、電圧降下とは、電線中の電気抵抗によって電線の両端でどれだけ電圧が下がるかの割合です。

―――――電圧降下のポイント―――――
電線の長さが60m以下の場合の電圧降下は以下のとおり。
幹線・・・・・3%以下
分岐回路・・・2%以下
―――――――――――――――――――
幹線と分岐回路を合わせて5%以下とします。

■解答
 正

井澤ですいざわ

■問題
パッシブソーラーシステムは、集排熱、蓄熱、熱の移動などに専用の装置や動力をできるだけ使用しない太陽熱利用の方式である。
(一級環境・設備:平成10No.8)

アクティブシステムとパッシブシステムです。受験の基本ですね。
――――――――――ポイント――――――――――――
■アクティブシステム
 熱の移動にポンプやファンなどの機械力を使用し、
 作動にエネルギーを必要とするシステム
■パッシブシステム
 機械力を使わずに、建築物自体の工夫によって熱の移動を自然に制御し、
 暖かさ、涼しさの効果を得るシステム。
――――――――――――――――――――――――――
passive system
トロンブウォールとは、南面するガラス窓の室内側に設置した日射熱調整用の蓄熱壁のことをいいます。トロンブとは、考案者の名前です。

――――――――――――――――――――――――――
■解答
 正

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