TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

井澤ですいざわ

今回からしばらく都市計画の問題を扱っていきます。
一級建築士「計画」では、平成21年に新試験制度が始まってから毎年ほぼ3問も(!!!)出題されています。
個人的にはやはり多すぎる気がします。
ネタ切れで過去問の繰り返し感も否めません。
(それでも平成26年の出題は3問とも得点しにくかったのですが。)
そのうち2問に減るのではないかと思っています。

■問題
市町村の都市公園の敷地面積の標準は、都市公園法施行令により、住民1人当たり10㎡以上と定められている。
(一級計画:平成9年No.24)

―――――――――ポイント―――――――――
都市公園の住民一人当たりの敷地面積の標準
■1つの市町村全体で・・・10㎡以上
■市町村の市街地でも・・・5㎡以上
――――――――――――――――――――――
市街地ではどうしても公園の面積は小さくなりがちですが、それでも5㎡以上を標準として設けようという規定です。

参考までに、都市公園法施行令の条文をそのまま掲載します。

(住民一人当たりの都市公園の敷地面積の標準)
第1条の2 1の市町村(特別区を含む。以下同じ。)の区域内の都市公園の住民一人当たりの敷地面積の標準は、10㎡以上とし、当該市町村の市街地の都市公園の当該市街地の住民一人当たりの敷地面積の標準は、5㎡以上とする。

■解説
 正

井澤ですいざわ

■問題1
「千葉市立打瀬小学校」(千葉県、1995年)は、クラスルーム、ワークスペース、アルコーブ、中庭等をひとまとまりにした空間を、低、中、高学年ごとに配置し、多様な学習展開への対応を図っている。
(一級計画:平成18年No.12)
■問題2
幕張ベイタウン(千葉市)は、壁面線の位置・高さ、壁面率、三層構成(基壇部、中間部、頂部)等についての「都市デザインガイドライン」に沿って設計された集合住宅団地であり、街区型の形式に特徴がある。
(一級計画:平成24年No.11)

小学校と集合住宅、何を比較して覚えるのか、というと、実はこの2つは同じ千葉県千葉市美浜区打瀬にあり、幕張ベイタウンの中心にあるのが打瀬小学校なのです。

■解説
 問題1、2ともに正。

――――――――ポイント――――――――
■千葉市立打瀬小学校
設問中の「ワークスペース」はオープンスペース型、「アルコーブ」は教室重視型の長所を活かし、さらに、「低、中、高学年ごとに配置」とあるように、低学年教室群と高学年教室群などの分離を図るという、贅沢な設計内容です。
打瀬小学校も「都市デザインガイドライン」に沿って、街区型(中庭を囲んで道路沿いに建築物を配置するタイプ)の設計となっています。
■幕張ベイタウン
最も大きなポイントは「都市デザインガイドライン」です。
バックナンバーNo.135、136(2015年1/8、1/10)も参考にしてください。
――――――――――――――――――――

井澤ですいざわ

■問題1
加藤学園暁秀初等学校(静岡県)は、学習センターを中心として、オープンクラスルーム(16m×16m)と特別教室を中庭を介して配置している。
(一級計画:平成18年No.12改)
■問題2
宮代町立笠原小学校(埼玉県)は、教室間の壁を取り払ったオープンスペースによる施設計画がなされている。
(一級計画:平成5年No.12)
■問題3
東浦町立緒川小学校(愛知県)は、オープンスペースを設けずに、クラスルームにアルコーブを設けるなど教室重視の計画とした。
(一級計画:平成7年No.13)

――――――――【小学校】ポイント――――――――
■加藤学園暁秀初等学校(ぎょうしゅう)
 → 我が国初の「オープンスペース型」の小学校
■東浦町立緒川小学校(ひがしうらちょうりつおがわ)
 → 「オープンスペース型」の小学校
 教室間の壁を取り払い、教室と廊下が連続したオープンスペースによる計画。
■宮代町立笠原小学校(みやしろちょうりつかさはら)
 → 「教室重視型」の小学校
 クラスルームの床面積を通常の約1.5倍とし、クラスルーム内に畳コーナー、ベンチ等のあるアルコーブ(凹み)を設けている。
 当時流行し始めていたオープンスクールと一線を画する試みでした。
―――――――――――――――――――――――――
■解説
問題1 正。
問題2と3は誤。説明が逆転しています。1978年の緒川小学校と、1982年の笠原小学校は、同時期に正反対の考え方で設計されていますので、試験でも比較されて出題されています。
「おがわ小学校は、おープンスクール」と「お」つながりで覚えましょう!

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