セイタです。せいた
はじめに、受験された皆様、
全国的に悪天候の中、本当にお疲れ様でした
持っている力を存分に発揮することができたでしょうか


1.今年の課題の総評
今年の試験は、これまでまったく見たこともない驚くような条件は見当たらず、問題文の要求通りに従って計画していけば、比較的まとめやすかったのではないでしょうか?

2.
今年の課題の特徴
■敷地条件■
●北側と西側の2面道路でした。
【アプローチの取り方】
アプローチの分離を考えると、レストランのアプローチは道路幅員の広い北側道路から、住宅用のアプローチは西側道路からとる計画がベストでしょう。
【歩道の斜線部分(7m)】
角地交差点付近の歩道部分に「駐車のためのアプローチを設けてはならない斜線部分」がありました。皆さんは、この部分に駐車スペース(1台分)を設けずに計画できましたか?

■設計条件■
【アプローチの指定】
3か所の出入り口(レストランのお客様用出入口、厨房用出入口、住宅用玄関)を独立して設ける条件でした。
【屋内での内部連絡】
店舗併用住宅での絶対条件ですね。レストラン部分と住宅部分は1階の屋内で行き来できるようにする条件です。それぞれの床レベルの違いにより、段差処理はきちんとできましたか?
【屋外施設】
特徴的な屋外施設として、屋外テラス(客室に隣接し、直接行き来できる)、菜園(屋外テラスに近接)の2つが要求条件にありました。それぞれの配置条件はクリアできましたか?(図参照)。
2級建築士設計製図試験01
また、菜園(24㎡以上)は比較的大きくまとまったスペースとする必要があり、ハーブ・野菜等を栽培する目的からも、日照に配慮し、できるだけ南面させて、東西に広く設ける計画とすることがベストでしょう。

■要求面積■
 延べ面積は、「170210㎡」と小規模の併用住宅の出題でした。

■要求室■
・平成24年度からの「試験の見直し」を受けて、レストランの客室などの要求面積は「適宜」とし、受験者に判断させる出題でしたが、問題文にある席数から客室の必要面積を割り出せばよく、この出題は想定範囲内といえるでしょう。また、客室の一部を可動間仕切りで仕切る要求もありました。
・「2階の子供室2室は、客室の上部には設けない」、「2階の便所は、厨房の上には設けない」等の室の配置に関する条件をうまくクリアしつつ、1・2階をまとめられたか?がポイントでした。

■屋外施設■
特徴は、駐車スペースは住宅用1台分のみの計画であったこと、レストランのアプローチ部分には、スロープの計画が必要であったことです。

■要求図書■
家具、設備など細かい記入指定がありました。モレなく記入できましたか?
【1・2階平面図】
夫婦寝室や子供室に、ベッドや机などの記入指定がありました。これまで課題の中で記入の練習をしていた方にとっては、問題なく記入できたのではないでしょうか?
【矩計図】
切断位置は、「1階(レストラン部分)及び2階の外壁を含む部分とし、1階又は2階の少なくともどちらかに開口部を含むもの」と出題されました。つまり、レストラン部分であっても平屋部分での切断は×で、レストランを含む「総2階部分での切断」が要求されたということになります。

計画の要点等■
課題の計画上で、次の3点について工夫した点を述べるものでした。
菜園の配置について
住宅部分とレストラン部分との関係
レストラン部分の計画


以上、平成25年度 2級建築士設計製図試験の簡単な総評でした


近日中に、TACのホームページにてオリジナル答案例を公表しますので、ご期待ください!