井澤ですいざわ

今回は少し高度な内容です。

■問題1

平均放射温度は、グローブ温度、空気温度及び気流速度から求められる。

■問題2

作用温度は、空気温度、放射温度及び湿度から求められる。

(問題1、問題2ともに一級環境設備:平成18No.1

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■解答

問題1・・・正

問題2・・・誤。正しくは、作用温度は、空気温度、放射温度及び「気流速度」から求められます。

実はこの2つの記述はほとんど同じ内容を言っています。

まずは、用語の説明から。

・平均放射温度・・・平たく言えば、壁表面の平均温度。

・グローブ温度・・・黒塗りの銅球に温度計を差し込んで測った温度。

・作用温度・・・気温、気流、放射の3要素を総合した温熱指標。そして、実はグローブ温度と同じと思ってよいというのがポイントです。

図のように、作用温度は気温、気流、放射で決まります。それが問題2です。

今度は、放射の指標である平均放射温度を主語として考えれば、グローブ温度、気温及び気流から求められる、ということになります。それが問題1です。

作用温度とグローブ温度は同じもの、とペアで覚えておいてください。

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