井澤ですいざわ

■問題1
事務所ビルの1階玄関ホールにおいて、受付カウンターの高さを120cmとした。
(一級計画:平成10No.15
■問題2
ホテルのフロントカウンターの計画において、一般用の高さを100㎝とし、車椅子使用者用の高さを70㎝とした。
(一級計画:令和3No.8
■問題3
飲食店において、立位で食事をするためのカウンターの高さを、床面から100cmとした。
(二級計画:平成21No.16改)

―――――【カウンターの高さ】ポイント―――――――
① 立位で使用するカウンター   90~100cm程度
② 車いす使用者用  用途に関わらず 70cm程度
③ 図書館の貸出用カウンター     70cm程度
④ スーパーマーケットのレジカウンター及び包装台 70cm程度
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(考え方)
① 立位で使用するカウンターの高さは、90~100cm程度とする
② 車いす使用者は、70cm(机や食卓の高さ)が使いやすい。
③ 図書館の貸出用カウンターは、こどもや車いすに配慮して、②と同じ。
  座位の職員も使いやすい。
④ スーパーマーケットのレジカウンター及び包装台は、机や食卓の高さと同じ。
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このような分野をまたいだ比較整理こそが、この「井澤式 比較暗記法」の真骨頂と自負しています。

■解答
問題1 誤。ポイント①により「90~100cm程度」が正しい。

問題2 正。ポイント①及び

問題3 正。ポイント

<ホテルのフロントカウンターの高さについて>
・従来、ホテルのフロントカウンターの高さは110㎝程度とされ、建築設計資料集成(丸善)の設計例も110㎝なのですが、近年、「建築設計標準」(バリアフリー法を踏まえたバリアフリー設計のガイドライン)が改定され、立位で使用するハイカウンターの高さは、一律、90100㎝程度とされました。
覚えやすくなりましたね。

↓「建築設計標準」の本文は国土交通省のホームページから閲覧、ダウンロードできます。
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/jutakukentiku_house_fr_000049.html
「建築設計標準」p2-246
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/content/001403184.pdf
「ホテル又は旅館における高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準(追補版)」p33
https://www.mlit.go.jp/common/001285143.pdf