井澤です
■問題1 唐招提寺金堂は、一重、入母屋造りであり、桁行5間、梁行3間の母屋の周囲に庇を設けている。
(オリジナル)
■問題2 新薬師寺本堂は、一重、寄棟造りであり、前面1間を吹放しとしている。
(一級計画:平成17年No.24)
奈良時代の仏寺形式です。
言うまでもなく、前回の神社は「神様」、今回の仏寺は「仏様」です。
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■解答
問題1、2ともに誤。逆転しています。
―――ポイント―――
■唐招提寺金堂
・寄棟造り
■新薬師寺本堂
・入母屋造り
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唐招提寺金堂と新薬師寺本堂は、同時代に造られ、異なる屋根形式を持つことから、平成17年でそれらを混同させた誤りの問題が作られているわけです。
ですから、問題1のようなオリジナル問題が充分に予想されるわけです。
入母屋造り、寄棟造りは次図で確認してください。
■入母屋(いりもや)は、切妻の母屋(おもや)が、庇に囲まれた中に入っている形。
■寄棟(よせむね)は、棟(正確には隅棟)を四方から寄せている形。
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