井澤です
今回が今年の一級建築士学科本試験前の最後の書込みになります。
■問題1
非常に軟らかい粘土の圧密係数を求めるため、ベーン試験を行った。
(一級施工:平成13年No.5)
■問題2
砂質土のせん断強さの調査は、圧密試験により行った。
(一級施工:平成11年No.5)
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■解答
問題1 誤。圧密係数を求めるのは圧密試験です。
ベーン試験は、粘性土の「せん断強さ」の調査に用いられます。
問題2 誤。砂質土のせん断強さの調査には、主に標準貫入試験が採用されます。
前回のNo.225が土の「せん断強さ」についてでしたので、今回は土の「圧縮性」について確認します。
――――――【ポイント】粘性土の調査――――――
■せん断強さの調査
ベーン試験、機械式コーン貫入試験、一軸圧縮試験、三軸圧縮試験(No.225参照)
■圧縮性の調査
圧密試験
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圧縮性で問題となるのは、特に粘性土の「圧密沈下」です。
圧密沈下、圧密試験について、次のポイントも大事です。
―――――【ポイント】圧密沈下・圧密試験―――――
・粘性土では圧密沈下が問題となりやすい ←砂質土では液状化が問題となりやすい
・粘性土の沈下は圧密沈下 ←砂質土の沈下は即時沈下
・圧密は、長時間かかって土中の間隙の水が絞り出される現象
←土粒子自体が圧縮されるのではない
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