井澤ですいざわ

■問題1
労働安全衛生規則に基づき、杭打ち機の巻上げ用ワイヤロープの安全係数は、ワイヤロープの切断荷重の値を当該ワイヤロープにかかる平均荷重の値で除した値としなければならない。(一級施工:平成20No.5)
■問題2
吊り足場(ゴンドラの吊り足場を除く。)において、作業床の最大積載荷重を定めるに当たり、吊り鎖及び吊りフックの安全係数を5以上とした。(一級施工:平成26No.5)
■問題3
クレーンの玉掛け作業に用いるワイヤロープについては、安全係数が5のものを使用した。(一級施工:平成21No.5改)

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■解答
問題1 誤。安全係数は、切断荷重の値を「最大荷重」で除した値。「平均荷重」で除した値ではない。
問題2 正。
問題3 誤。クレーンの玉掛け用ワイヤロープの安全係数は6以上とする。
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吊り材の
安全係数とは、吊り材の切断荷重の値を、当該吊り材にかかる最大荷重で除した値です。
つまり、最大荷重の何倍まで切断しないように安全を見るかという値です。
したがって、安全係数が大きいほど、安全に対して余裕を見込んでいます。

―――――ポイント:吊り材の安全係数―――――

annzenkeisuu

――――――――――覚え方――――――――――
ワイヤロープ」か「吊り鎖(チェーン)、吊りフック」かで大きく2つに分けます。

1.「吊り鎖(チェーン)、吊りフック」の安全係数は5です。
「吊り鎖(チェーン)、吊りフック」は「ワイヤロープ」に比べて信頼性が高いので、安全係数は5と低めで良いのです。

逆に「
ワイヤロープ」は、信頼性が低いので、安全係数は6又は10と高めにしなければなりません。
なぜ信頼性が低いかというと、
ワイヤロープ」は、非常に細い鋼線(素線といいます)を複数より合わせたものを、さらにより合わせて1本にしたロープです。そして、実は素線については、ある程度の切断は許容されているのです。そのため信頼性が低いのです。

2.「
ワイヤロープ」の安全係数について
・吊り足場の吊りワイヤロープは「人」を吊るので、安全を見て安全係数は10
・クレーン等の玉掛け用ワイヤロープと、杭打ち機等の巻上げ用ワイヤロープは、「物」を吊るので、安全係数は低めの6
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