井澤です
■問題1
場所打ちコンクリート杭工事において、コンクリートの打込み中には、トレミー管の先端がコンクリート中に2m以上入っているように保持した。(一級施工:平成21年No.7改)
■問題2
オールケーシング工法において、コンクリート打込み時のケーシングチューブの引抜きは、ケーシングチューブの先端をコンクリート内に1m程度入った状態に保持しながら行った。(一級施工:平成14年No.8)
■問題3
リバースサーキュレーション工法による場所打ちコンクリート杭工事において、掘削中は、孔壁の崩壊を防止するため、孔内水頭を地下水位より2m以上高く保つようにした。(一級施工:平成15年No.8改)
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■解答
どれも2mです。
問題1 正
問題2 誤。2m程度入った状態を保持します。
問題3 正
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場所打ちコンクリート杭では、前回までに説明したオールケーシング工法、アースドリル工法、リバースサーキュレーション工法によって掘削した孔に、トレミー管でコンクリートを打ち込みます。
――――――――ポイント――――――――――
・トレミー管の先端は打ち込んだコンクリート中に2m以上入れた状態で引き上げます。
・オールケーシング工法の場合は、さらにケーシングチューブの先端はコンクリート中に2m以上入れた状態で引き上げます。
・すなわち、トレミー管とケーシングチューブはほとんど同じ高さを保って引き上げます。
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問題3の内容はちょっと違いますが、「2m」つながりということで。
リバースサーキュレーション工法においては、孔内水位を周囲の地下水位より2m以上高く保つことによって、水圧で孔壁を保護します。周囲の地下水位のほうが高いと、孔壁が孔のほうに崩れてきてしまいます。
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