井澤ですいざわ

■問題1
場所打ちコンクリート杭において、鉄筋かごの帯筋を主筋に点溶接した。(一級施工:平成24No.7改)
■問題2
場所打ちコンクリート杭において、鉄筋かごの帯筋の継手は重ね継手とした。(一級施工:平成24No.7改)
■問題3
場所打ちコンクリート杭の鉄筋かごの組立てにおいて、補強リングについては、主筋に断面欠損を生じないように堅固に溶接した。(一級施工:平成19No.8)
■問題4
場所打ちコンクリート杭の鉄筋かごの掘削孔への吊込みにおいて、組み立てた鉄筋かご相互の接続については、一般に、重ね継手とする。(一級施工:平成23No.7)

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■解答
問題1 誤。主筋と帯筋は、点溶接ではなく、鉄線で結束する。
問題2 誤。帯筋の継手は、重ね継手ではなく、片面溶接(フレアーグルーブアーク溶接)とする。
問題3 正。
問題4 正。

ポイント:場所打ちコンクリート杭の鉄筋かご

部 位

接合方法

補 足

主筋と帯筋

鉄線で結束。
点付け溶接はしない。

主筋と帯筋は点で接するため、溶接すると点付け溶接となり、急冷による強度低下が生じる。

帯筋の継手

片面溶接(フレアーグルーブアーク溶接)。

帯筋をぐるっと回したときの重なり部分。溶接長さは10d以上(鉄筋径の10倍以上)。

補強リング

主筋に堅固に溶接

補強リングは幅が厚く主筋と点付け溶接とはならないので溶接でガッチリ接合。

鉄筋かご相互の接続

重ね継手。主筋どうしを鉄線で結束。

鉄筋かご相互を継ぐ場合、主筋を重ね継手とする。


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