井澤です
■問題1
地盤改良工法として、一般に、軟弱な粘性土地盤の場合にはバイブロフローテーション工法が用いられ、緩い砂質土地盤の場合にはサンドドレーン工法が用いられる。(一級施工:平成16年No.8改)
■問題2
地盤改良工法については、圧密沈下対策として、サンドドレーン工法などを用いた載荷盛土による強制圧密脱水工法などがあり、液状化対策として、サンドコンパクションパイル工法などを用いた地盤の締固め工法などがある。(一級構造:平成10年No.9)
■問題3
液状化のおそれのある地盤の改良方法として、土中に締め固められた砂杭を形成するサンドコンパクションパイル工法を採用した。(一級施工:平成26年No.7)
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■解答
問題1 誤。バイブロフローテーション工法とサンドドレーン工法とが逆。
問題2 正。
問題3 正。仮に「サンドコンパクションパイル工法」が「バイブロフローテーション工法」だったとしても正しい。
―――――ポイント:地盤改良工法―――――
・緩い砂質土地盤の地盤改良は「締める」に尽きます。バイブロフローテーション工法もサンドコンパクションパイル工法も、土中に締め固められた砂杭を作ります。
・軟弱な粘性土地盤の地盤改良は、圧密沈下を短期間に強制終了させます。つまり強制的に土中の間隙水を絞り出します。
緩い砂質土地盤の液状化対策 |
バイブロフローテーション工法 |
バイブロ(振動)とフローテーション(「浮かぶ」の意味。水噴霧で砂をいったん浮かして水締めする)で土中に砂杭を作る |
サンドコンパクションパイル工法 |
サンドをコンパクション(ぎっしり詰めること)してパイル(杭)を作る |
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軟弱な粘性土地盤の圧密沈下対策 |
サンドドレーン工法 |
軟弱な粘性土地盤にサンドドレーン(砂の排水管)を設けたあと、盛土をして強制的に圧密沈下させ、サンドドレーンから脱水する |
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