井澤ですいざわ

■問題1
鉄筋コンクリート用棒鋼SD345の数値345は、降伏点の下限値が345/mm2であることを示している。(一級構造:平成15No.24改)
■問題2
建築構造用圧延鋼材SN490Bの数値490は、引張強さの下限値が490/mm2であることを示している。(一級構造:平成21No.29改)

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■解答
 問題1、2ともに正。

―――――――――ポイント―――――――――
鉄筋の記号の数値・・・降伏点の下限値
鉄骨の記号の数値・・・引張強さの下限値
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鉄骨(鋼材)のように最大の強さである「引張強さ」で表すのが基本的な考え方です。

一方、鉄筋は、鉄筋コンクリートとしてコンクリートと一体で使われるものです。鉄筋が降伏点後、塑性域において大きく変形してしまうと、コンクリートとズレて強度が期待できませんので、鉄筋の場合は降伏点の値で示します。