井澤ですいざわ

■問題1
ダブル配筋の耐力壁の開口補強筋については、壁筋の内側に配筋した。(一級施工:平成19No.9)
■問題2
屋根スラブの出隅及び入隅の部分の補強筋については、屋根スラブの上端筋の下側に配置した。(一級施工:平成21No.8)


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■解答
問題1、2ともに正

――――ポイント:【補強筋の位置】―――――
■壁の開口部の補強筋
ダブル配筋になっている壁筋の内側に開口補強筋を配筋する
■屋根スラブの出隅及び入隅の補強筋
上端筋の下側に補強筋を配筋する
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reinforcing bar

どちらも理由は同じで、かぶり厚さを確保するためです。
かぶり厚さは、最も外側にある鉄筋からコンクリート表面までの最短距離です。
壁は壁筋からコンクリート表面まで、また、屋根スラブの上面では上端筋からコンクリート表面までのかぶり厚さを所定の寸法確保するように設計しますから、一部分に設ける補強筋が最も外側にこないように、それぞれのダブル配筋の内側に配筋します。