井澤ですいざわ

せき板の最小存置期間については、「コンクリートの
材齢による最小存置期間」と「コンクリートの圧縮強度による最小存置期間」のうち、どちらかを満足すればよいです。

No.275
は、「コンクリートの圧縮強度による最小存置期間」の問題でした。
今回は「コンクリートの材齢による最小存置期間」の問題です。

■問題1
構造体の計画供用期間の級が「標準」の場合の建築物において、普通ポルトランドセメントを用いたコンクリート(せき板の存置期間中の平均気温が20℃)において、材齢が4日に達したので、圧縮強度試験を行わずに柱及び壁のせき板を取り外した。(一級施工:平成19No.10
■問題2
コンクリートに使用するセメントを普通ポルトランドセメントから高炉セメントB種に変更したので、コンクリートの材齢によるせき板の最小存置期間を、普通ポルトランドセメントの場合の最小存置期間より長くした。(一級施工:平成25No.9)

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■解答
問題1、2ともに正
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計画供用期間の級が「標準」の場合、以下の日数以上経過すれば、圧縮強度試験を行わずに、せき板を取り外すことができます。

ポイント:梁側のせき板のコンクリートの材齢による存置期間
zontikikan

計画供用期間の級が「標準」の場合、普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートにおいて、梁側等の垂直部材のせき板は、20℃を境に4日か6日(気温が高ければコンクリートが早く固まるので、4日と早い)以上経過すれば取り外して良い。
さらに、No.275と合わせると、圧縮強度が5N/㎟以上になれば取り外して良い。


―――――――ごろ合わせ―――――――
か  で 読  む  ご本(
せき板 20℃ 4日 6日 5N/
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上記のように普通ポルトランドセメントの場合の日数(4日、6日)を覚え、早強ポルトランドセメントの場合はそれより短く、混合B種(高炉セメントB種、シリカセメントB種、フライアッシュセメントB種)の場合は長くなることを覚えましょう。

(早強)<(普通・混合A種)<(混合B種)