井澤です
■問題1
普通コンクリートにおける構造体コンクリートの圧縮強度の検査については、「打込み日ごと」、「打込み工区ごと」、かつ、「150㎥又はその端数ごと」に1回行った。(一級施工:平成24年No.10)
■問題2
高強度コンクリート150㎥を、1日、1工区で打設する計画であったので、構造体コンクリートの圧縮強度の検査については、適当な間隔をあけた任意の3台の運搬車から各1個ずつ採取した合計3個の供試体により行うこととした。(一級施工:平成21年No.3)
――――――――――――――――――――――
■解答
問題1 正。
問題2 誤。高強度コンクリートの構造体コンクリートの圧縮強度検査は、300㎥ごと、3台の運搬車から各3個ずつ採取した合計9個の供試体により行う。
――――――――――――――――――――――
ポイント:構造体コンクリートの圧縮強度の検査
|
普通コンクリート |
高強度コンクリート |
1検査ロット |
「打込み日ごと」「打込み区画ごと」「コンクリート150㎥ごと」 |
「打込み日ごと」「打込み区画ごと」「コンクリート300㎥ごと」 |
1検査ロット |
1回 |
3回 |
1検査ロット |
適切な間隔をあけた「3台の運搬車」から1個ずつ採取し、合計3個の供試体を作製する。 |
適切な間隔をあけた「3台の運搬車」それぞれに対して「1台につき3個ずつ採取して行う1回の試験」を行い、合計3回の試験、合計9個の供試体を作製する。 |
1検査ロットの試験回数について、「150㎥ごとに1回の試験」と「300㎥ごとに3回の試験」では、後者の高強度コンクリートのほうが細かく検査されています。
また、供試体の数も「3個」と「9個」では、後者の高強度コンクリートの検査のほうが細かく検査されています。
コメント
コメント一覧 (5)
最終的には、検査の精度は 受入検査=普通CON<高強度CON となるのは理解できるのですが...
アドレスいただけないでしょうか?
回答が遅くなって申し訳ありませんでした。
高強度コンクリートの1検査ロットの検査は、
1台の運搬車から3個の供試体を採取して1回の試験を行い、
それを任意の3台について行い、3回の試験結果に基づいて
1検査ロットの合否を判定します。
したがって、3個×3台(3回)=9個の供試体を使います。
誤解がなくなるように、次のように一部修正しました。
旧:適切な間隔をあけた「3台の運搬車」から1台につき3個ずつ採取して1回の試験を行い、合計3回の試験、合計9個の供試体を作製する。
新:適切な間隔をあけた「3台の運搬車」それぞれに対して「1台につき3個ずつ採取して行う1回の試験」を行い、合計3回の試験、合計9個の供試体を作製する。
高強度コンクリートの1検査ロットの供試体数は、
1台あたり3個が3台、3回試験だから、3×3×3=27個ではないのでしょうか?