井澤ですいざわ

■問題
地震層せん断力係数の建築物の高さ方向の分布を表す係数Ai は、一般に、建築物の上階になるほど大きくなり、建築物の設計用一次固有周期Tが長いほど大きくなる。(一級構造:平成25No.8)

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■解答 正

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「地震層せん断力係数の建築物の高さ方向の分布を表す係数Ai」は、とても長い用語ですが、文字通り、地震層せん断力係数が、高さによってどのように変化するかを表す係数です。
つまり、iは1階に比べて、上階が何倍揺れるか、を表します。
したがって、iの値は1階(最下階)では1です。

―――――――ポイント:Ai――――――――
① 上階とA
iの関係
 上階のほうが大きく揺れる(1階よりも2階、2階よりも3階のほうが大きく揺れる)ので、上階になるほどAiは大きくなる

② 設計用一次固有周期TとA
iの関係
 №322で説明したとおり、「建築物の設計用一次固有周期Tが長い」=「建築物が高い」です。
 建築物が高いほど、上階が大きく揺れるので、建築物の設計用一次固有周期Tが長いほどAiは大きくなる
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