ほんだこんにちは、ホンダです。

昨日実施された、平成28年二級建築士学科試験について、合格推定点と講評を公開いたします。

まず合格推定点ですが、下記の講評にもあるとおり、4科目全体では例年並みの難易度と言えますので、各科目13点以上、合計60点以上と推定いたします。もちろん補正される余地もありますので、合計59点以上の方は、設計製図試験に向けて準備に入るべきと考えます。

では、少し詳細に各科目を見てみましょう。

―――――――― 講評 ――――――――


全体的な難易度としては、
午前中の計画、法規はやや易しく、午後の構造、施工はやや難しかったと言えます。
4科目全体で見ると、例年どおりの難易度と言えます。

■計画■
・図などを使った目新しい問題が目立ちました。No.(西洋建築史の年代)No.(必要換気量の算定式)No.(日光の当たる範囲)No.13(貸事務所ビルの図の問題)などです。目新しさに惑わされないだけの過去問の理解が問われています。
・文章問題は比較的易しく、新規問題も少なかったといえます。
・近年は設備についての難問が出題されていましたが、今年は標準的な問題でした。

■法規■
・全体的に標準的か、やや易しい問題でした。
No.24(耐震改修法)No.25(関係法令融合問題)は、難しい問題でした。
・耐震改修法については、平成24年以来、3年ぶりに丸々1問出題されました。また建設業(No.23)から丸々1問出題されたのも特筆すべき内容です。
No.14(用途制限)No.15(容積率)No.18(高さ制限)の計算問題は、易しい問題でした。
・注目されていた法27条の法改正内容からの出題はありませんでした。

■構造■
・例年に比べてやや難しい問題でした。
No.(断面二次モーメント)は、左右非対称なのが目新しいところですが、左右対称の場合と同様に、公式の使える長方形に分割して求めることができます。
No.(縁応力度)は、一級建築士レベルの難しい問題でした。曲げ応力度と引張応力度を重ね合わせる問題です。設問の中で公式が与えられてはいますが、難しい問題です。
・木造の№10(部材名称)、№12(接合)は、難しい問題でした。近年、木造についての出題の難易度が上がっています。
・№21では、コンクリートの混和剤について、丸々1問出題されました。

■施工■
・例年に比べてやや難しい問題でした。
No.11(コンクリートの材料・調合)、№13(鉄骨工事)、№15(木工事の用語)、№16(枠組壁工法)、№18(左官工事等)、№20(建具工事等)、22(改修工事)では新規問題が複数あり、解答枝が絞りにくく、難しい問題でした。

・工事請負契約約款が平成28年3月に改正されましたが、そこからの出題はありませんでした。
・近年は、施工の難易度が高くなっており、数値の暗記とともに、材料の性質や工法の特徴の理解も問われています。

二級建築士学科試験の総評は以上です。

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合格見込みの方、次は設計製図試験です!
つかの間の休息をとった後、いよいよ設計製図試験に向けて頑張りましょう!

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今年の二級建築士設計製図の課題は
「景勝地に建つ土間スペースのある週末住宅(木造2階建て)」です。
詳細については、下記の日程で「課題の概要説明会」を行いますので、是非ご参加ください。

7月6日(水) pm18:30~ 新宿校
7月9日(土) pm14:00~ 名古屋校
7月10日(日)pm14:00~ 渋谷校

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