井澤です
今回から木造の問題です。
■問題1
引張力のみを負担する筋かいとしたので、厚さ1.5㎝、幅9㎝の木材を使用した。(一級構造:平成27年No.9)
■問題2
圧縮力と引張力の両方を負担する筋かいとして、厚さ3㎝、幅9㎝の木材を使用した。(一級構造:平成26年No.9)
■問題3
厚さ1.5㎝で幅9㎝の木材を、圧縮力を負担する筋かいとして使用した。(一級構造:平成23年No.10)
■問題4
構造用合板等の面材を併用しない耐力壁において、壁倍率2.0に適合させるために、30㎜×90㎜(柱三割)の木材を片筋かいとし、その端部を筋かいプレートBP-2で柱と土台に緊結した。(一級施工:平成27年No.15)
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■解答
問題1、2 正。
問題3 誤。1.5cm×9cmでは、引張力しか負担できない。
問題4 誤。片筋かいで壁倍率2.0に適合させるためには、45㎜×90㎜(柱二割)とする。筋かいプレートBP-2は適当。
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問題1~3は「構造」での出題、問題4は「施工」での出題です。
さっそくポイントです。
ポイント:片筋かいの寸法・筋かいプレート・壁倍率の関係
筋かいの寸法 |
金物 |
片筋かい での壁倍率 |
応力負担 |
1.5cm×9cm |
プレート不要 |
1.0倍 |
引張力のみ負担可 |
3.0cm×9cm |
BP |
1.5倍 |
引張力だけでなく圧縮力も負担可 |
4.5cm×9cm |
BP-2 |
2.0倍 |
「二つ割」とは9cm角の木材を2分割したもの。
―――覚え方――――――――――
「壁倍率2倍は2つ割でBP-2」
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