井澤ですいざわ

■問題1
地盤の液状化は、地表面から約20m以内の深さの沖積層で地下水位以下の緩い細砂層に生じやすい。(一級構造:平成21No.22
■問題2
地盤の沈下には即時沈下と圧密沈下があり、圧密沈下は、砂質地盤が長時間かかって圧縮され、間隙が減少することにより生じる。(一級構造:平成22No.22
■問題3
支持力係数による算定式により、砂質地盤の許容応力度を求める場合、内部摩擦角が小さいほど許容応力度は大きくなる。(一級構造:平成25No.22

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■解答
 問題1 正。
 問題2 誤。設問中、「砂質地盤」は「粘性土地盤」の誤り。
 問題3 誤。砂質地盤は、内部摩擦角が大きいほど支持力が大きく、許容応力度も大きい。
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ポイント:砂質土と粘性土の特徴
 

 

主な被害

沈下

支持力

砂質土

液状化

短期間の即時沈下
沈下量は小さい

内部摩擦角が大きいほど支持力大

粘性土

圧密沈下

長期間の圧密沈下
沈下量は大きい。

粘着力が大きいほど支持力大


内部摩擦角
とは、砂の土粒子間の摩擦とかみ合わせによる抵抗を表し、乾燥した砂が崩れて傾斜するときの角度、言い換えれば、自然にとりうる砂山の最大角度とほぼ等しい。したがって、内部摩擦角が大きいほど支持力が大きい
internal friction angle

問題1の「
沖積層」については、語呂合わせも含めてNo.223(洪積層・沖積層)を見て確認しておいてください。

http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/44733118.html