井澤ですいざわ

■問題
地震動が作用している軟弱な地盤においては、地盤のせん断ひずみが大きくなるほど、地盤の減衰定数は低下し、せん断剛性は増大する。(一級構造:平成19No.

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■解答
 問題 誤。減衰定数は増大し、せん断剛性は低下する。
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地盤の破壊は、主にせん断破壊です。つまり地盤が「ズレる」「滑る」のです。地盤が圧縮破壊されるようなことはまずありません。

■せん断剛性
せん断剛性とは、せん断変形するときの硬さです。
地震動で地盤のせん断ひずみが大きくなり、地盤のせん断破壊が進むと、地盤は耐力を失い柔らかくなっていきます。
したがって、地盤のせん断ひずみが大きくなると、せん断剛性は低下します。

■減衰定数
減衰とは、振動が時間とともに小さくなることです。
地震動で地盤のせん断ひずみが大きくなるということは、「せん断変形が残る」ということです。
変形と減衰の関係は、次のとおりです。
「変形が残る」 → 「地震エネルギーが変形に費やされる」 → 「地震エネルギーが早く減衰する」
したがって、地盤のせん断ひずみが大きくなると、減衰定数は増大します。

――ポイント:地盤のせん断剛性と減衰定数――
地震動で地盤のせん断ひずみが大きくなると
■せん断剛性 → 低下する。
■減衰定数  → 増大する。
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