井澤です
■問題1
長い杭において、杭頭が固定の場合、杭の曲げ剛性、杭幅及び杭に作用する水平力が同じであれば、水平地盤反力係数が大きいほど杭頭の曲げモーメントは小さくなる。
(一級構造:平成12年No.18)
■問題2
長い杭において、杭の曲げ剛性、杭径及び作用する水平力が同じであれば、杭頭の水平変位は、水平地盤反力係数が大きいほど大きくなる。
(一級構造:平成25年No.24)
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■解答
問題1 正。
問題2 誤。杭頭の水平変位は、水平地盤反力係数が大きいほど小さくなる。
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No.402(水平地盤反力係数と杭径・群杭)で説明したとおり、
水平地盤反力係数とは「地盤の硬さ」です。
水平地盤反力係数が大きいということは、地盤が硬いということです。
地盤が硬ければ、杭には湾曲も水平変位も生じにくくなります。
したがって、杭頭モーメントも小さくなり、杭頭の水平変位も小さくなります。
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ポイント:水平地盤反力係数と杭頭モーメント・水平変位
■水平地盤反力係数が大きいと
→杭頭モーメントは小さくなる
→杭頭の水平変位は小さくなる
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