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こんにちは、清田(セイタ)です

早期講義が終わりホッと一息と思いきや、すぐに課題発表後の講座「設計製図本科生」の準備やら、もう次の2023年度の長期講座(早期講義)に向けての講座の見直しなどがスタートしました
終わりなき戦いですね

さて、今回はアプローチについて。
皆さんは、アプローチはどこから取りますか?

設計製図試験のセオリーとしては「歩道のある広い道路から」が正解ですよね
ですが、周辺状況や建築物の用途によってはそうとは限らないんです

アプローチのセオリーが崩された代表的な課題は、平成26年の「道の駅」でした。
この用途自体もサプライズでしたが、実際の「道の駅」を理解していないと解きづらい課題でしたね。
特にアプローチの取り方が

この年は台風の影響で2回試験がありましたが、どちらの課題も敷地については2面が隣地の広い駐車場に面し、1面が道路(歩道なし)に接道していました。当然、「道の駅」ですから隣地の駐車場側が正面となり、そこからメインアプローチを計画することになります。
「道の駅」としての常識が分かっていれば全く問題ありませんが、そうでなければ実例や実体験を頼りに計画しなければなりません
スライド7
【平成26年 温浴施設のある「道の駅」(10月試験)】

その他、平成30年「健康づくりのためのスポーツ施設」では、課題条件の中で「本建築物のエントランスは東・西・南・北のいずれに設けてもよい」とあり、受験者の判断力がより試された課題でした。
東側には歩道のある広い道路が接道していましたが、標準解答例を確認すると、2案とも西側の桜並木側からメインアプローチを計画するオチでした
平成30年 健康づくりのためのスポーツ施設

したがって、まずはセオリー通りのアプローチの取り方を身に付けた上で、周辺状況や建築物の用途によるアプローチの取り方も検討できるように、敷地図をよーく確認する必要があります