
令和5年2月8日から3月9日まで、施工技術検定規則と建設業法施行規則の改正等の案についてパブリックコメント(意見募集)が実施されています。この内容が概ね最終的に公布される内容となると思われますので、このポイントをお知らせいたします。
主なポイントは次の4点です。
➀ 一級の一次検定の受験資格の改正
→ 一次検定の行われる日の属する年度末の年齢が19歳以上の者。
つまり学歴や実務経験は問われなくなります。
② 一級の二次検定の受験資格の改正
→ 一次検定合格後の実務経験が5年(特定実務経験が1年以上あれば3年、監理技術者補佐としての実務経験なら1年)
③ 受験資格の改正の施行日
→ 令和6年4月1日(ただ、来年の試験から実施かは現時点で不明です。)
④ 試験科目の一部免除
→ 令和6年以降に大学に入学し、建築学を専攻分野とする学科を修めて修了した者については、建築学等の科目のうち施工技術の基礎となる工学に関する科目を免除。
したがって、具体的には令和11年4月1日が免除規定の施行日となります。免除科目は現在の建築学の光、熱、空気、音と力学あたりと推定されますが、現状では不明です。
なお、前提として1級建築施工管理技士補と監理技術者補の違い理解しておきましょう。
1級の一次検定に合格した者は「1級建築施工管理技士補」となりますが、専任の監理技術者をサポートできる「監理技術者補」は、「1級建築施工管理技士補」+「主任技術者」としての資格が必要です。主任技術者としての資格は、所定の実務経験(大卒3年等)があるか、1・2級建築施工管理技士(一・二級建築士)に合格しているか、所定の技能者講習を修了しているかのいずれかとなります。
以上です。詳細はこちら(パブリックコメント)をご覧ください。
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