井澤ですいざわ

一級建築士試験、構造力学はセンスがないと合格できないか?
断じてそんなことはありません。

超難問、令和8年一級建築士本試験、構造No.2の解説を特別公開します。
(問題は9/2の合格発表まで公開できません。)

曲げ剛性が途中で変わる梁の中央点Bのたわみを求める超難問です。

R0802_all

全体が剛性EIの場合と2EIの場合のたわみの間に位置する値になると勘が働けば、肢3か肢4には絞れます。これも4肢択一試験の大事なテクニックです。

ただし、正確な値を試験会場で求められた人は、ほとんどいなかったはずです。難しすぎです。
TACデータリサーチによる正答率は38%。
肢1:22%、肢2:29%、肢3:38%、肢4:10%。
こういう難しい新規問題では差が付きません

〇 どう考えればこの解法が思い付くのか?

答えはシンプルです。
「一度でもこういう解法を見たことがなければ普通は思い浮かばない」

センスではありません。
こういう解法を見たことがあるか、ないかだけの違いです。

普通はこんな解法は思い付きません。
私はこういう解法を見ると「これ考えた人は頭がいいなあ」と感動するタイプなので、記憶に残りやすいようです。
「こんなの分かるわけないじゃん」と否定すると、きっと脳は忘れたがるように思います。

〇 「解法パターン」のストック

初見で解法が思い付く人はほんの一握りの天才です。センスが良いのです。
自分にセンスがないことを悔やんでも前には進めません。
また学者志望でなければ悔やむほどのことでもありません。

その解法の「天才的なところ」を理解して、「解法パターン」としてストックする。
そして、次に似た問題が出たときに使えるようにする。

これでよいのです。

ある超難関大学出身の講師仲間は「大学受験の数学はセンスじゃない、解法パターンを2,000覚えるだけ」と言っていました。

差が付くのは?

難しい新規問題では差が付きません。
でも、それが次に出題されたときには大きく差が付きます。
なぜなら過去に一度でも出題された問題は、
一定数の受験生がその解法パターンを覚えて解けるようになっているからです。

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 ポイント・教訓 
1.大小関係だけで選択肢を絞る、4肢択一のテクニック
2.難しい「新規」問題は差が付かない
3.難しい「過去」問題は差が付く
4.感動すると記憶に残りやすい
5.構造力学はセンスではなく「解法パターン」のストック
「センスがないから解けない」ではない。
「解法パターンを知らないから解けない」だけなのです。
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