TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

一級建築士 学科対策

井澤ですいざわ

この週末で、いよいよすべての教室で1、2級建築士講座が開講されました。
みなさん、もう「本気モード」でやる気スイッチを入れなきゃだめですよ!

受講生の方には今年度TACから創刊された「建築基準関係法令集」が配付されました。
TAC出版ホームページ
http://bookstore.tac-school.co.jp/kenchiku2014/
に「特製インデックスシールの効率的な貼り方・使い方(動画付!)」、「線引き集」が公開されていますから、それを見て、必ず法規の開講までにインデックスを貼り、線引きを終えてくださいね。
これが終わっていないと
法規の講義についていけませんよ!


インデックス、線引きに必要な時間の目安
インデックス貼りは1時間程度、
線引き第1回配信分は5時間程度
線引き第2回配信分は7時間程度
(最後となる第3回配信分は1/31予定です)
はかかると思いますので、コツコツ地道に進めてください。

ソフトブルーマーカーについて
線引き集のコンセプト
http://bookstore.tac-school.co.jp/pdf/concept.pdf
PILOT FRIXION(フリクション)を推奨していますが、もしかしたら最寄りの文房具屋さんに「④ ソフトブルーマーカー」がないかもしれません。
そのときは少し濃いかもしれませんが、「ブルーマーカー」を使ってください。(逆に「ソフトブルーマーカー」は少し薄いです。)

★フリクションを使うときの注意★
フリクションは間違えたときにラバーでこすると消えて大変便利ですが、熱が裏面に伝わって裏面に引いた線引きが消えることがありますので、ラバーでこすったときは裏面をチェックしてくださいね。
まさにマーカーならぬマジックです!
あれ、さっき引いたのになぁ・・・とキツネにつままれます。

井澤ですいざわ
前報の続きです。
法規No.6枝4は次のような問題です。

問題 『耐火構造の耐力壁と準耐火構造の耐力壁は、いずれも、通常の火災による火熱がそれぞれについて定められた時間加えられた場合に、加熱終了後も構造耐力上支障のある変形、溶融、破壊その他の損傷を生じないものであることが求められている。』

枝1とともに、この枝4も誤りということで、No.6は複数解答となりました。

耐火構造加熱終了後も変形等を生じないことが求められますが、準耐火構造加熱終了時まで判断されるため、「いずれも、加熱終了後も変形等を生じないことが求められている。」という設問は誤り、という内容です。

条文にほぼ忠実に解釈すると、
107条の耐火構造のほうは、例えば
「加熱が1時間加えられた場合に変形等を生じないこと」と条文に書いてありますので、1時間1分で変形等を生じると不可です。
一方、令107条の2の準耐火構造のほうは、例えば
「加熱が加えられた場合に、45分間変形等を生じないこと」と条文に書いてありますので、46分で変形等を生じても可です。

わかりますか?
これを条文から判断しろというのは・・・。

井澤ですいざわ

平成25年 一級建築士学科試験の合格発表がありました。
合格された方、本当におめでとうございます。

今年は科目基準点の補正はなく、総得点が92点に引き上げられました。
総得点の平均点が想定より高かったということです。
総得点を引き上げても、合格率は19.0%と比較的高い結果となりました。

(公財)建築技術教育普及センター
http://www.jaeic.or.jp/pdf/1k-goukakukettei-h250910.pdf

解答番号も公表されていますが、TACが速報時点で公表していたものと同一でした。

学科Ⅲ法規では、No.6とNo.19を複数解答とする措置が講じられました。
この措置の理由について、上記のセンターのホームページで丁寧な説明が加えられています。

法規No.6の詳細は次報にて。

井澤です。いざわ

次の2つの問題の正誤を考えてみてください。今年の一級とニ級の「構造」の問題です。

25一級構造〔No.15〕枝1
『地震時の変形に伴う建築物の損傷を軽減するために、靱性のみに期待せず強度を大きくした。』
25二級構造〔No.18〕枝1
『靱性に乏しい構造であっても、十分に強度を高めることによって、耐震性を確保することができる。』

どちらも「正」です。
耐震性は、主に「強度」×「靱性(塑性変形能力)」で評価されます。
両者を兼ね備えたものが、まさに「強靭」ですね。

靭性とは粘り強さです。傷ついても容易に倒れない粘り強さです。
靭性に期待する場合は、「変形に伴う建築物の損傷」が残ります。それでも、
「変形が残る」 → 「地震エネルギーが変形に費やされる」 → 「地震エネルギーが早く減衰する」
に期待するわけです。

ただし、近年の建築士の出題を見ていて、私は出題が靭性に偏りすぎてはいないか、ということを強く感じていました。
まるで、強度よりも靭性のほうが大事であるかのように。
前述の2つの問題を見て、出題者も同じ疑問を持ったのではないか、という印象を受けました。

井澤です。いざわ

今年の一級建築士学科試験「構造」で難しかった問題の一つに〔No.10〕木造軸組工法の耐震改修が挙げられます。

耐震改修の方法として、最も効果の低いものはどれかという問題です。(一部簡略化)
1. 既存の無筋コンクリート造の布基礎に接着系のあと施工アンカーによる差し筋を行い、鉄筋コンクリート造の布基礎を抱き合わせた。
2. 1階の床下地材を、挽板(ひきいた)から構造用合板に変更。
3. 1階の耐力壁が偏在していたので、2階床組の水平剛性を高めた。
4.
 屋根葺き材を、日本瓦から住宅屋根用化粧スレートに変更。

正答は2.です。
3.4.は過去問の応用で解けるとしても、枝1.2.は新テーマだったので難しかったと思います。
1.は抱き合わせ基礎と呼ばれ、効果的な耐震改修方法です。
2.について
地震力は、2階床組や小屋組等の水平構面から、柱や耐力壁等の垂直構面に伝わり、土台、基礎、地盤へと伝わります。したがって、2階床組や小屋組等の補強は有効なのですが、1階では耐力壁等から、土台、基礎、地盤へと力が伝わり、1階床組を介さないため、1階の床下地材を、幅の狭い挽板から構造用合板に変更して補強しても、耐震性の向上にはほとんど効果がありません。

実はこの問題、なんと木造建築士試験のリメイクでした。
平成24年「構造」No.18です。
http://www.jaeic.or.jp/mk-mondai-h24-gakka34.pdf

木造建築士試験の試験機関は、一級・二級建築士と同じく(公財)建築技術教育普及センターです。
受験者数の減少など課題もあると思いますが、さすが「木造建築士」という感じの出題でした。

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