TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

一級建築士 学科対策

井澤です。いざわ

建築用語のうちで、一般の方には違う意味になってしまうものの代表と言えば、ラーメンとクリープが挙げられます。

クリープとは、比較的小さな力であっても、外力が長時間継続して作用したときに、時間の経過とともにひずみが増大する現象です。
クリープは木材とコンクリートで生じやすく、クリープ変形が生じた場合、その荷重を取り除いても変形は元の状態には戻りません。

クリープは
Creepと書きます。
goo辞書によれば、Creepには「乗り物がのろのろと進むこと。特に、オートマチックトランスミッション
を搭載する車両などで、エンジンがアイドリングの状態でアクセルを踏まなくても徐々に前へ進む現象のこと」という意味もあります。徐々にひずみが進行するのでクリープというわけです。

さて、「お約束」といった感
がありますが、コーヒーに入れるクリープのほうは 
Creap です。
こちらは「Creamy Powder」の略
です。

テレビで聞いた話ですが、しょうゆラーメンにクリープを入れるととんこつ味になるとか・・・。真偽のほどはいかに。

井澤ですいざわ

昨日に引き続き・・・。
「Worst question of the year」として、まずは1級の法規で問題に疑問が生じているNo.19とNo.23が挙げられると思います。そのあたりの詳細についてはホンダさんの記事を参照してください。

それを除いて考えると、なんと言っても2級の計画No.6で出題された熱損失係数の計算問題でしょう。
熱損失係数は、省エネ法の改正で今年10月に廃止されるんですよ(経過措置1年半)
熱損失係数に代わって外皮平均熱貫流率という新しい指標が導入されます。
それなのになぜ今年出題されなければならないのでしょうか?

井澤ですいざわ

今年の学科本試験の解答速報をしていて、非常に印象に残った1問があります。

1級建築士、2級建築士を合わせた全科目の中で、私が今年最も良問だと思った問題です。

独断と偏見で選んだ「Best question of the year」は、2級建築士 学科Ⅲ構造No.22枝4です。

1級を目指している方にも十分ためになる問題ですから考えてみてください。

 

問題 『アルカリ骨材反応は、骨材中の成分がセメントペースト中に含まれる塩化物イオンと反応し、骨材が膨張する現象である。』

 

これは正しい記述ですか? 誤った記述ですか?

答えは「誤」です。 できましたか?

 

記述中の「塩化物イオン」の部分が「アルカリ金属イオン」の間違いです。

つまり、アルカリ骨材反応は、骨材中のシリカ成分(二酸化ケイ素)がセメントペースト中に含まれるアルカリ金属イオンと反応して、シリカゲルとなり、それが吸水膨張してコンクリートに亀甲状のひび割れやポップアウト(膨張圧によってコンクリート表面が剥離すること)を生じる現象です。

乾燥剤で有名なあのシリカゲルです!

 

一方、塩化物イオンCl-は、海砂を骨材として用いる場合等に注意が必要なわけですが、鉄筋表面の不動態皮膜を破壊し、鉄筋を腐食(さび)させます。したがって、コンクリートに含まれる塩化物イオン量は0.30kg/m3以下としなければなりません。

 

この2つ、つまりアルカリ骨材反応対策と塩化物イオン量の規制は、鉄筋コンクリートの耐久性を確保するために材料面で特に注意が必要なことなのですが、混同されることが多く、それを認識させるという点でこの問題は良問だと思います。

 

■アルカリ?

また、鉄筋の腐食(さび)を防ぐという点ではアルカリ性を保ち、中性化を防ぐことが重要ですが、「アルカリ」と言う場合には、この「アルカリ性」を指す場合と「アルカリ金属」を指す場合の2つがあることにも注意が必要です。

アルカリ性は、言うまでもなく酸性の反対で、水酸化物イオンOH-が多い状態を言います。また、アルカリ金属とは元素周期表(なつかしい!)の一番左にある金属をいい、Li(リチウム)Na(ナトリウム)K(カリウム)などがあります。

「アルカリ骨材反応」の「アルカリ」は「アルカリ金属」のことであって、「アルカリ性」のことではありませんよ!

 

紛らわしいことがいっぱいで、なかなか考えさせる問題です。

では、次回は「Worst question of the year」を・・・。

井澤です。いざわ

先日、地下鉄のホームで久しぶりに「R25(アールニジュウゴ)」を手に取りました。フリーマガジンなのに良くできているな、といつも感心してしまいます。「18禁」ならぬ「25禁」の意味だそうです。

さて、手に取った理由は、裏表紙の「街に続々!ガス冷房!」という東京ガスさんの広告が目に入ったからです。


ガス冷房
って不思議ですよね。ガスで冷房ができるなんて。

そう、一級建築士学科試験でも良く出題されている吸収式冷凍機やGHP(ガスエンジンヒートポンプ)のことです。

 

「ガスエンジンヒートポンプは、エンジンの排熱の利用によって暖房運転時の効率の向上が図られている。」という正しい設問枝が平成17年計画No.19で出題されています。

 

冬は排熱利用による効率向上、夏は電気にたよらず節電というわけです。

東京ガスさんの広告でも節電が前面にアピールされています。

 

一級製図「大学のセミナーハウス」でも使えますよ。

よく使われる「空冷ヒートポンプマルチ型エアコン」の一つです。

図面上は、電気式でもガスエンジンでも変わりません。

 

余談ですが、ゼネコンに勤めていた方から「最近の若者は電力会社のビルの設計でコージェネレーション(熱併給発電)を提案しようとする」なんて笑い話(愚痴?)を聞いたことがあります。

どこがおかしいか分かりますか?

電力会社VSガス会社の構図は分かりますね?

コージェネは主にガスで発電してその排熱を利用するのですから、ガス会社の十八番ですよ!





講師の井澤です。いざわ

今年の課題について基本的なところを確認しておきましょう。



セミナーハウスって何?

セミナーハウスとは、宿泊機能と研修機能をもつ施設をいい、日本建築学会編の建築学用語辞典では次のように定義されています。

「学生と教師が集中的に講義をしたり、討論をしたりするためにつくられた校外研修施設。宿泊施設を伴うものもある。」

設計製図の課題としては、宿泊施設は必ず伴うでしょう。



企業のセミナーハウスと大学のセミナーハウスの違いは何?

企業の場合と比較することで大学のセミナーハウスへの理解が深まると思います。

①立地

企業のセミナーハウスは市街地、大学のセミナーハウスは豊かな自然環境の立地という傾向があるでしょう。大学の場合は、ただ集まるだけであれば大学キャンパスを使えばよいですからね。

②宿泊室

企業のセミナーハウスは2人室が多いですが、大学のセミナーハウスの場合は、4人室以上の多人数の宿泊室を設ける例も多く見られます。トイレ、浴室は階で共用という場合もあるでしょう。

③研修室

大学のセミナーハウスの場合は、研究室単位での比較的小規模な研修室を多数設ける例が多く見られます。一方、企業のセミナーハウスの場合は、比較的大規模な研修室が多いです。



とりあえず、はじめはこれぐらいの知識を持っておきましょう。

学科試験を受験される方にとっては、まずは日曜日が勝負ですからね
力まずに落ち着いて頑張ってください

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