TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

一級建築士 設計製図対策

井澤&清田(セイタ)です
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一級建築士試験に合格された皆様、本当におめでとうございます!
今まで積み上げてきた努力、乗り越えてきた困難を思い出し、喜びに浸ってください!
自分を誉めてあげてください!
そして応援してくれたすべての人に、ぜひ感謝の気持ちを伝えてください。

それでは、合格発表の主なポイントを確認します。
標準解答例、採点のポイントを参照してください。

1.合格率とランク
全国合格率は34.4%で、ランクⅠ~Ⅳの割合は下記のとおり発表されました。

実受験者数

合格者数

ランクⅠ

ランクⅡ

ランクⅢ

ランクⅣ

11,035

3,796

34.4

5.6

24.3

35.7


今年も昨年と同様にランクⅡが非常に少なく、ランクⅢとランクⅣで約6割という結果となりました。その要因として、試験機関からは具体的に以下のものが挙げられています。
・設計条件に関する基礎的な不適合:
「各ユニットのゾーニング等が不適切」、「要求している室の欠落」、「要求している主要な室等の床面積の不適合」等
・法令への重大な不適合:
「延焼のおそれのある部分の位置(延焼ライン)と防火設備の設置」、「道路高さ制限」や「直通階段に至る重複区間の長さ」等

以下、標準解答例を通して確認しておくべきポイントを掲載します。

2.居住部門の3ユニットの配置
標準解答例①、②ともに、2階にユニットAと居宅サービス部門の宿泊室等を設け、3階に居住部門のユニットB、Cを設けています。

3.個室、宿泊室の配置
標準解答例①、②ともに、居住部門の個室、居宅サービス部門の宿泊室を北側には設けていませんが、合格者のプランを見ると、これらを北側に設けた受験生も同様に合格していますので、北側に設けてはいけないという問題ではありませんでした。

4.共同生活室、デイルームの採光
共同生活室、デイルームともに「自然光を取り込み、快適な空間となるようにする。」という条件により、標準解答例①では南側から、標準解答例②では中庭から採光を確保しています。

5.地域交流スペースとテラスの配置
地域交流スペースは「地域住民等との交流の場とする。」「近隣の認定こども園との合同イベントも行う。」という条件であり、標準解答例①、②ともに、西側に計画されています。
注目すべきは、テラスについて屋外からのアプローチは課題文で明記されていないものの、標準解答例①では、歩道のない西側の4m道路からアプローチしている点です。試験対策としては「利用者のアプローチは歩道付きの道路から」というのが定石ですが、今年の敷地図を現実と照らし合わせて見れば、西側道路は地域住民が普通に往来し、そこからのアプローチも可能と判断できます。「試験だから」という決め付けは計画の自由度を狭めますので、注意が必要です。

6.バリアフリー法の円滑化基準、屋内の廊下の幅
昨年に引き続き「円滑化誘導基準」ではなく「円滑化基準」が要求され、「屋内の廊下については、有効幅員1.8m以上を確保する。」とされました。管理用の廊下もそれに従わなければならないのか注目されましたが、標準解答例①、②ともに、管理用の廊下は有効幅員1.8m未満の部分があります。
また、利用者用の廊下について、特に標準解答例②では、壁心を柱心とずらして廊下の有効幅員と居室面積を確保しており、計画の自由度を高める上で応用できます。

7.防火区画に用いる防火設備の種別
標準解答例①、②ともに、令和元年の10月試験、12月試験の標準解答例と同様に、防火区画に用いる防火設備はすべて特定防火設備とされています。標準解答例に「今後の学習の参考」として記載されているとおり、階ごとに面積区画を行い、高い安全性を確保するため、竪穴区画を特定防火設備で区画し、面積区画を兼ねる考え方です。
なお、標準解答例②では、中庭に防火設備を設けていますが、必ずしも必要ありません。
また、標準解答例では凡例にもあるとおり、防火設備の扉の開き勝手は図示されていません。

8.基礎構造
標準解答例①はベタ基礎、②は布基礎で計画されています。

9.断面図の屋上設備スペースの表現
平成30年、令和元年の10月試験、12月試験の標準解答例と同様に、屋上設備スペースは
設備機器を一つずつ図示するのではなく、スペースの外形のみが図示されています。

10.図面上に明示する「簡潔な文章や矢印等による補足」について
図面上に明示する「簡潔な文章や矢印等による補足」は、近年の標準解答例では少なくなっていますが、今年もその傾向が続いています。

11.まとめ
前述のように試験機関からランクⅢとランクⅣの要因として「設計条件に関する基礎的な不適合」「法令への重大な不適合」が挙げられているとおり、法令を守りながら設計条件に忠実に計画をまとめることが合格への道だということを強く感じさせる試験となりました。

あらためて、合格された皆様、心よりお祝い申し上げます。
また、残念な結果だった方、少しの間、試験のことは忘れてゆっくり休んでください。
落ち着いたら、来年に向けての対策を考えてください。
TACは全力で受験生の皆様を応援いたします。


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井澤ですいざわ
昨日、一級建築士設計製図試験を受験された皆様、本当にお疲れ様でした。
コロナ禍、そして試験直前の台風14号の接近など、困難や不安のなかで受験された方も多かったのではないかと思います。

課題文の文章量が年々増加し、難しくなっている印象を受けます。
今年の課題の主な特徴は次のとおりです。

1.3階建て、3ユニットケア
今年は課題発表時に階数が明記されませんでした。
基準階の出題であれば基準階に設ける室が先に決まりますが、3階建てのため設置階の選択肢が増え、難しくなりました。
3つの介護ユニットを何階に配置するかによって、①3階に2ユニット、2階に1ユニット、②1、2、3階に各1ユニットなどが考えられます。

2.敷地の周辺条件と採光、道路斜線制限
住宅地に囲まれ、公園もなく、道路も狭く、厳しい敷地条件です。
南面と東面は隣地であるため、採光確保のための離隔が必要です。
また、北面と西面は道路幅員が狭く、道路斜線制限がかかってきます。

3.地域交流スペース
地域交流スペースは「地域住民等との交流の場とする。」「近隣の認定こども園との合同イベントも行う。」とあることから北西に計画するのがベストです。(残念ながら昨日UPしたTAC第一報プランは北東です。。)

4.バリアフリー法の円滑化基準、屋内の廊下の幅
昨年に引き続き「円滑化誘導基準」ではなく「円滑化基準」でしたが、「4.留意事項」の(2)では「屋内の廊下については、有効幅員1.8m以上を確保する。」とされました。
課題文に忠実に従えば、管理用の廊下についても適用されることになりますが、それに反した場合の採点については合格発表後の検証が必要です。

5.居住部門の個室の住みやすさ
「3.計画の要点等」の(1)では「居住部門の個室の計画において、『入居者の住みやすさ』について考慮したこと」が求められました。TAC第一報プランでは、居住部門の個室を隣地境界線から5m離して採光を確保した上で南面、東面に計画しています。個室を北側に向けて計画しても減点はないと考えます。

6.スタッフルームの兼用
居住部門のスタッフルームは「ユニットのある全ての階に計画する。」とされ、1つの階に2ユニット設ける場合は兼用可能です。
また、居宅サービス部門のスタッフルーム、職員用便所は「同じ用途の室(=スタッフルーム、職員用便所)が同じ階の居住部門にある場合は、兼用してもよい。」とされ、兼用可能です。
このようにプランニングにより兼用可能か否かが変わり、ボリュームが変わってくると計画の難しさが増します。

7.既存建築物撤去範囲の埋戻し部分
既存建築物撤去範囲の埋戻し部分については、基礎底面以深の部分について地盤改良を行うのが適切です。

8.計画の要点等
計画の要点等では、そのほか「耐震計算ルート」(RC造で高さ20m以下の場合はルート1(許容応力度計算)以上であれば問題ありません。)、「車寄せの屋根・庇等の構造計画」、「感染症対策」などが出題されました。
感染症対策については、TAC生は十分に対応できたのではないかと思います。各ユニット玄関に手指洗浄スペースを設けるなどの配慮があると良かったと思います。

――――――――――――――――――――
長時間にわたる試験、及び、長きにわたる受験勉強、本当にお疲れ様でした。
果報は寝て待て、です。
しばらくはゆっくりと休んで下さい。
本当にお疲れ様でした。

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井澤ですいざわ

本日、一級建築士設計製図試験を受験された皆様、
本当にお疲れさまでした。
条件をすべて満たすのは結構難しい試験だったと思います。

さっそくですが、10/11 21時現在のTAC第一報プランを公開します。
明日13:00に講評をUPします。

2020_TAC_plan

井澤ですいざわ
いよいよ日曜日11日は決戦の日、一級建築士設計製図試験日です。
台風14号が予断を許さない状況ですので、試験勉強に加えて、次の対策をご検討ください。

1.建築技術教育普及センターのHPを注視してください。
  https://www.jaeic.or.jp/index.html ※最終の判断については10月11日(日)午前8時に公表される予定
2.試験当日に製図板が濡れないような大きな袋、タオル、着替えなどをご用意ください。
3.試験会場が遠い場合は、試験会場近くでの前泊などもご検討ください。

様々な困難を克服して合格を勝ち取り、「武勇伝」を作りましょう!

こんにちはtashiro

昨日、令和二年一級課題が「高齢者介護施設」と発表されました。

それを受けて佐藤講師sato2が「高齢者介護施設」の概要をオンラインで解説します!

【建築士】一級製図課題概要説明会 
時間: 2020年7月25日 お昼の12:00  ~(20分程度を予定)

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※300名までの参加となるため、上限を超えると参加できません。ご了承ください。

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