TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

二級建築士 設計製図対策

seita2
こんにちは。

TAC二級建築士の講師の清田(セイタ)です


本日、令和元年の二級建築士設計製図試験の課題が発表されました。

課題から読み取れることを、どこよりも早く速報としてお伝えします


■令和元年 二級建築士試験「設計製図の試験」の発表課題

―――――――――――――――――――――――――――――

「夫婦で営む建築設計事務所を併設した住宅(木造2階建て)」

◆要求図書

1階平面図兼配置図[縮尺1/100]

2階平面図[縮尺1/100]

2階床伏図兼1階小屋伏図[縮尺1/100]

立面図[縮尺1/100]

断面図[縮尺1/100]

部分詳細図(断面)[縮尺1/20]

面積表

計画の要点等

(注)答案用紙には、1目盛が4.55ミリメートル(部分詳細図(断面)については10ミリメートル)の方眼が与えられている。

◆注意事項
試験問題を十分に読んだうえで、「設計製図の試験」に臨むようにしてください。

なお、解答内容が、設計条件を充たしていない場合や要求図書に対して不十分な場合には、「設計条件・要求図書に対する重大な不適合」と判断されます。


 

■課題の分析■
1.「木造2階建て」について

TACで想定していた通り、今年は「木造2階建て」の課題となりました。

木造についての設計製図は、今年学科から初受験する受験生も、昨年RC造課題を経験した2度目の受験生も共に始めてなのでスタートラインは一緒です

本試験までたった3ヶ月間という短期間でRC造の計画とは異なる、木造の構造や作図表現などを身に付けねばなりません。時間は限られているので、効率良く実力を付けることができ、かつ、お財布にもやさしい資格スクール選びをしましょう


2.建築設計事務所を併設

いわゆる「店舗併用住宅」の課題と言えます。木造の店舗併用住宅の課題については、これまで過去にもレストラン、喫茶店、工房のある工芸品店、英会話教室など、たくさんの用途が出題されています。今年度の類似課題としては、ずいぶん昔ですが、昭和63年度「インテリア設計事務所併用住宅」があります。今年が令和元年ですから、平成をまたいで久しぶりの設計事務所の課題です。

当時は、事務所の所長席や、所員用の製図台3台、カタログ等の収納棚、クライアントとの打合せ用の応接コーナーなどの記入が要求されましたが、今の時代、設計はPCを使ってCADで行うことが主流ですから、要求事項もおそらく変わるでしょう

また店舗併用住宅では、住宅と店舗の管理区分を考慮した、適切なゾーニングや動線計画が計画のキモとなります 


なお、文末に最も近年に出題された平成25年の木造店舗併用住宅の課題について、「TACオリジナル答案例」を掲載しましたので参考にしてください。

 


3.要求図面について

要求図面については、平面図、立面図、断面図、伏図、部分詳細図、計画の要点(文章の記述)とあり、近年の定番として出題されている図面ばかりで、特に目新しいサプライズはありません。

ただRC造課題とは異なり、木造課題は要求図面が多い(作図量が非常に多い)ことから、合格するためには、より速い作図スピード、正確かつ綺麗な作図表現、が求められるでしょう

また、受験生の多くがニガテとする「伏図(柱や梁の架構計画や断面寸法を記載する図面)」は、構造を理解しないと絶対に描けない図面なので、適切な訓練が必要となります。

また「部分詳細図(断面)」は、「部分的な矩計図(かなばかりず)」です。次の3つの部分の部分詳細図のどこが出題されるのか試験当日まで分かりませんので、全ての部分についての練習が不可欠です。

●基礎部分

●2階床組部分

●屋根・軒先部分

TACの講座では、それぞれの部分詳細図の作図手順を分かりやすく解説しています
2019_2級設計早期②_1_断面,立面,部分詳細図の作図手順012019_2級設計早期②_1_断面,立面,部分詳細図の作図手順04

4.注意事項の記載

今回、課題発表時に「注意事項」が新たに記載されました。「問題文に忠実に従う」ということは、これまでの設計製図試験でも採点上の非常に重要なことでしたが、それをあらためて念押しした形です。なお、昨年の1級建築士の課題発表時にも、同様な注意事項が加わりました。


5.近年の出題傾向を踏まえた受験対策を

近年の試験は、見た事がないサプライズ条件は出るものの、それらは受験生の多くが対応できません。という事は、それ以外の要求について、計画・作図をきちんと行えるかどうかが合否を分けます。

試験までの限られた期間で、膨大な量の課題をこなすことは効率的とは言えません。消化しきれないほどの課題を解くことは、はっきり言って「遠回り」です。効率的な学習を行いましょう。


 

――――――――――――――――――――


以上、課題から読み取れることを速報としてお伝えしました。


 


■TACの二級建築士設計製図コースについて■

TACの二級建築士設計製図コースは全部でたったの「7課題」です。

厳選された課題であれば、7課題で十分合格できます。

無理なく無駄なく合格しましょう!

試験対策としては、まずは作図です。

「木造の作図スピードはどれくらい?」、「作図の注意点は?」など、合格者が実際に木造図面を描いている映像「作図の実況中継」をお申込み後(6/25~)視聴することができます

もちろん、講義の中でも作図の仕方から丁寧に指導していきますので、初受験の方も安心して下さい。


●TAC二級建築士設計製図コースのHPはこちら→


定員がありますので、お申込みはお早めにお願いします。


●課題の概要説明会を以下のスケジュールで実施します

「二級 課題の概要説明会」参加無料・予約不要
 7/10(水)19:00~ 新宿校・名古屋校
 7/13(土)11:00~ 八重洲校・横浜校
 7/14(日)11:00~ 池袋校
 7/14(日)14:00~ 渋谷校・梅田校


参加特典TACオリジナルプラン・TAC入会金(10,000円)免除券
強引な勧誘はありません、お気軽にご参加ください。
(清田は渋谷校にて講義いたします)


■参考図面■

以下は、平成25年本試験「レストラン併用住宅(木造2階階建て)」TACオリジナル答案例です。
★H25-2Q製図-本試験-答案例_2019設計早期







こんにちはたしろ

TAC建築士講座では2019年目標より二級も早期に設計製図対策を行う
早期設計クラスを開講いたします!
開講にあたり説明会を実施いたします。
セミナーの講師は設計早期クラスを担当するせいた清田先生です!
セミナー概要は以下をご覧ください。

=二級 設計製図受験経験者向け 特別セミナー(参加無料・予約不要)=
 2/7(木)19:00~20:00 渋谷校
 地図はこちら→

強引な勧誘は一切ありません
来年設計製図のみ受験予定の方、お気軽にご参加ください!

こんちにはセイタですせいた

本日、公益財団法人 建築技術教育普及センターより、
平成30年の二級建築士 設計製図試験の合格発表がありました。
また、9月6日に発生した地震の影響で2ヶ月ほど延期となった「北海道地区」の合格発表も同時に公表されました。

合格された皆様、本当におめでとうございます


〇製図実受験者数 10,920人

〇合格者      5,997人

〇合格率      54.9%


ランクⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳのそれぞれの割合は次のとおりで、「ランクⅠ」のみが合格となります。

ランクⅠ:54.9%(合格)

ランクⅡ:14.5%

ランクⅢ:24.2%

ランクⅣ:6.4%



結果は、ほぼ例年通りの合格率でした。

ただ、上記のランクⅣに注目すると、昨年に続いてランクⅣ該当者(失格項目該当者)が非常に少なく、「ほとんどの受験生が大きな条件違反なく、作図まで完成させた」ということが読み取れます。

つまり、昨年に続いて、今年の設計製図試験も「多くの完成図面の中からの合格者の選抜=高い完成度が求められた試験であった」ことが数値からも分かります。

また、サプライズ条件の「延焼ライン、防火設備の記入及び防火区画」については、多くの受験生がつまづいた所でしょう。
どうしてもこの部分にだけ注目しがちですが、実は「ほとんどの受験生ができていない=この部分では大きな差はつかない」ということになります。
実際、公表された、合否判定の採点ポイントにも「延焼ライン、防火設備、防火区画」については一切記載がありません

合否の分かれ目は、それ以外のところで大きな条件違反、RC造としての構造的な違反がなく、また要求事項の計画漏れが少ない、作図表現のよい図面をしっかり描けたか否か だと考えられます。



TACでは来年度も、さらに多くの合格者を輩出できるよう我々も努力を継続していく所存です
また、今回残念な結果に終わった皆様、気持ちを新たに次年度に向けてがんばりましょう





TACでは来年の二級建築士設計製図試験に向けて
早めのスタートを切っていただくための「設計早期コース」を2月から開講します


講座の詳細は、
こちらのリンクからご覧ください


来年は木造課題の可能性が非常に高いです
今年RC造の勉強をされた方にとって、木造は全くの未知の世界だと思います
一息ついたら、来年の設計製図試験に向けて早めのスタートを切り、他の受験生に差をつけましょう

TACではがんばる受験生を精一杯応援いたします











せいた
こんにちは、セイタです

9月6日(木)に発生した北海道胆振東部地震により中止となっていた「北海道の二級設計製図試験」が今週末の11月4日(日)にようやく実施されます

受験される方は通常より約2ヶ月遅れの実施ということで、受験のモチベーションを維持することも、相当大変だったのではないでしょうか


とにかく、落ち着いて問題文をよく読み、忠実に従ってプラン、作図をしましょう
これまで学習したことを信じて、完成させればきっと大丈夫です

北海道地区で受験される皆さま、頑張ってください







こんにちは、講師の清田(セイタ)です。
せいた

9/9(日)試験当日の速報から更に分析をして一部更新し、別プランも追加アップしました。

 

設計課題「地域住民が交流できるカフェを併設する二世帯住宅」

今年度の課題は、想定内のオーソドックスな要求室ばかりでサプライズ条件がなく、プランは比較的まとめやすかったと思われます。ただし、プラン以外において以下のようなサプライズがあり、難しく感じた受験生も多くいたようです。


 

●エレベーターシャフトについて、床面積に「算入する」。

建築基準法上、容積率算定上の床面積については、エレベーターシャフトは床面積に算入しませんが、容積率算定以外の規定を考えるときは、算入することになります。

算入する、算入しない、引っ掛けのようで釈然としませんが「問題文をよく読んで従う」ことが大切ですね

 

外観及び外構計画に配慮する条件。

 カフェ(店舗)としての外観(ファサード)や、外構計画が求められました。外観については、主に立面図や計画の要点で表現することになり、例えばカフェとしてのちょっとした看板や外壁をレンガ仕上げの表現にするなどの工夫が求められました。

外構については、「地域住民が交流」という観点から、屋内から出入りできるテラスを設けたり、外の植栽を眺めながらくつろぐために緑豊かに植栽を植えるなどの配慮が必要でした。

 

住宅の竪穴部分(階段、エレベーター、吹抜け)は防火区画し、その表記が求められた。

 法的な解釈としては、住宅部分が200㎡を超えた場合に、階段、EVシャフト、吹抜け等について竪穴区画が必要となります。

ただ、試験の問題文の中で、住宅の竪穴部分(階段、エレベーター、吹抜け)は防火区画してください」とあるので、200㎡超えていなくともこの条件に従う必要があると考えられます。あくまで、問題の指示に従うことが第一優先です。

 

延焼のおそれのある部分の範囲(破線)を記入し、隣地境界線までの離れを記入することが求められた。

【延焼のおそれのある部分】


道路側:道路中心線から、1階にあっては3m以下、2・3階にあっては5m以下。

隣地側:隣地境界線から、1階にあっては3m以下、2・3階にあっては5m以下。

→課題の道路条件から、道路側については延焼ラインの記入は不要。建物の配置によっては、北側、東側の隣地境界側に延焼ラインの記入が必要となります。

 

 延焼ラインについては学科の法規で学習したとは言え、かなり難しい条件でした。

正しく記入できた受験生は、少なかったのではないでしょうか?延焼ラインにかかる開口部には全て、防火設備の表記が必要となります。

 

●計画の要点において、環境負荷低減(省エネルギー等)に関する工夫点が求められたこと。

 これも記述としては難しい問題でした。例えば、南面や西面に庇やルーバーなどを設けて日射を遮る工夫をしたとか、ガラスにLow-Eガラスを使用したなどが一例でしょうか。

 

●部分詳細図は、3階屋根部分の要求であった。

今年はRC造課題で初めての部分詳細図の出題されたことで、作図時間が懸念されましたが、多くの受験生が時間内に作図完成まで持っていけたようです。TACでは7課題中、後半の2課題で3階屋根部分の練習をしていたので、問題なく対応できたのではないでしょうか。

 

 

【総評】

延焼ライン、防火設備の記入及び防火区画については、多くの受験生がつまずいた所だと考えます。どうしてもそこだけに注目しがちですが、皆ができていない=この部分では差がつかない、ということになります。

この試験は相対試験です。上記以外の所で条件違反がなく、要求事項の記入漏れの少ない、表現の良い図面を描けたかどうか?で合否が決まってくるのではないでしょうか。

 

それでは、TACオリジナル解答例をご覧下さい。

※パーフェクトなプランではないかもしれませんが、合格するには十分だと考えます。

 

プラン1

※2階の子夫婦寝室の動線には目をつぶっています。

※2階バルコニーにおいて、十分な開放性がない場合、一部床面積に算入することも考えられますが、その場合でも2㎡プラスで298㎡となり、面積オーバーとはなりません。

2018_2kyu_seizu_sankou

 

プラン2

※西側道路に平行に駐車を設けたパターンです。
※交差点の「歩道の斜線部分」に駐車のためのアプローチを計画してはいけません。「駐車スペースを計画してはいけない」ではありません。(このプランのアプローチは(車の道路からの出入り)は斜線の範囲から外しています。問題文はよく読まないといけませんよ


二級建築士 TACプラン2


※ブログにコメント頂いた方々
個別の対応については際限がなくなるため、申し訳ございません


↑このページのトップヘ