TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

本試験情報

ほんだお久しぶりです、ホンダです。

 平成ラストイヤーも押し詰まってまいりました。二級の合格発表があり、あとは一級の発表を待つばかりです。
 そんななか、建築士制度にとって大きなニュースが飛び込んでまいりました。
 建築士の受験資格の緩和にかかる建築士法の改正です。
 
 本改正案は、今回の臨時国会で成立しました。入管法の改正で国会が大荒れのなか、12月7日の未明(正しくは8日)に参議院本会議で全会一致で可決されました。
 提出時の法案が衆議院のページに掲載されていますので、詳細はこちらをご覧ください。

 改正の概要は、次の5項目でしょうか。
 ● 学歴要件を満たせば、実務経験がなくても一級建築士試験を受験できる。
 ● 学歴要件を満たせば、実務経験がなくても二級建築士試験を受験できる。
 ● 二級建築士は、二級建築士としての実務経験がなくても一級建築士を受験できる。
 ● 建築士の免許を受けるためには、所定の実務経験年数を要する(実務経験は試験合格の前後を問わない)。
 ● 施行期日は公布後2年以内で政令で定める日


 従来、一級受験のためには大学卒業後2年の実務経験が必要でしたが、今回の改正により、卒業年に受験することができるようになります。そのうえで、一級の免許を受けるには実務経験が2年必要ということになりました。

 現在、詳細な政省令は公表されていませんが、実務経験の範囲の拡大や学科試験合格の恒久化なども当初の提案に入っていましたので、このあたりの動向も気になるところです。

 いずれにせよ、技術者不足が深刻となっている社会背景のもの、建築士試験が受け易くなったことは間違いありません。このブログでは、今後もいち早くこの情報をお伝えして参ります。

こんちにはセイタですせいた

本日、公益財団法人 建築技術教育普及センターより、
平成30年の二級建築士 設計製図試験の合格発表がありました。
また、9月6日に発生した地震の影響で2ヶ月ほど延期となった「北海道地区」の合格発表も同時に公表されました。

合格された皆様、本当におめでとうございます


〇製図実受験者数 10,920人

〇合格者      5,997人

〇合格率      54.9%


ランクⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳのそれぞれの割合は次のとおりで、「ランクⅠ」のみが合格となります。

ランクⅠ:54.9%(合格)

ランクⅡ:14.5%

ランクⅢ:24.2%

ランクⅣ:6.4%



結果は、ほぼ例年通りの合格率でした。

ただ、上記のランクⅣに注目すると、昨年に続いてランクⅣ該当者(失格項目該当者)が非常に少なく、「ほとんどの受験生が大きな条件違反なく、作図まで完成させた」ということが読み取れます。

つまり、昨年に続いて、今年の設計製図試験も「多くの完成図面の中からの合格者の選抜=高い完成度が求められた試験であった」ことが数値からも分かります。

また、サプライズ条件の「延焼ライン、防火設備の記入及び防火区画」については、多くの受験生がつまづいた所でしょう。
どうしてもこの部分にだけ注目しがちですが、実は「ほとんどの受験生ができていない=この部分では大きな差はつかない」ということになります。
実際、公表された、合否判定の採点ポイントにも「延焼ライン、防火設備、防火区画」については一切記載がありません

合否の分かれ目は、それ以外のところで大きな条件違反、RC造としての構造的な違反がなく、また要求事項の計画漏れが少ない、作図表現のよい図面をしっかり描けたか否か だと考えられます。



TACでは来年度も、さらに多くの合格者を輩出できるよう我々も努力を継続していく所存です
また、今回残念な結果に終わった皆様、気持ちを新たに次年度に向けてがんばりましょう





TACでは来年の二級建築士設計製図試験に向けて
早めのスタートを切っていただくための「設計早期コース」を2月から開講します


講座の詳細は、
こちらのリンク
からご覧ください


来年は木造課題の可能性が非常に高いです
今年RC造の勉強をされた方にとって、木造は全くの未知の世界だと思います
一息ついたら、来年の設計製図試験に向けて早めのスタートを切り、他の受験生に差をつけましょう

TACではがんばる受験生を精一杯応援いたします











井澤ですいざわ

一級建築士設計製図試験を受験された皆様、本日は本当にお疲れ様でした。

総じて計画の自由度が非常に高く、計画を進めるに当たっての糸口が見つけづらく、その一方、建蔽率、床面積の合計の条件は厳しく、計画をまとめるのが難しい課題だったと言えます。

第一報のプランをUPします。
2018_1Q_plan

今年の課題の主な特徴は次のとおりです。

1.アプローチを想定しにくい
エントランスは、東・西・南・北のいずれに設けてもよく、アプローチを想定しにくい課題です。

2.境界線からのアキを想定しにくい

駐車場と駐輪場は敷地内に設けないため、境界線からのアキを想定しにくい課題です。
なお、東西南北いずれも最小のアキで計画すると、建蔽率を大きく超えてしまいます。床面積の合計も大きく超えてしまいます。

3.要求室の設置階を想定しにくい
利用者の部門が「健康増進部門」しかなく、設置階を想定しにくい課題です。

4.プールの配置が縦でも横でも一長一短で、想定しくにい
・プールの長さが18m、幅10mであり、プールの幅10mにプールサイド2mずつ、任意で車いす用スロープ1.5mを設けると約16m必要(8m×2)です。
・プールの長さ18mにプールサイド2mずつ設けると、約22mで計画できますが、指定された約450㎡を確保するためには、長さ約28m必要です。
・プールを縦に計画すると、隣地アキが北・南合わせて4mでギリギリとなります。
・プールを横に計画すると、南北3スパンの計画(北アキ4m・8m・8m・8m・南アキ4など)となり、南北3スパンの計画は工夫が必要になります。

5.利用者の靴の履き替え
「計画の要点等」において「利用者の靴の履き替え等を考慮した、各部門のゾーニング及び動線計画」が求められていますが、上足利用、下足利用の指定がありません。
エントランスホールで履き替えて、館内はすべて上足利用と考えることもできます。

6.「延焼のおそれのある部分の位置」、「防火設備」の図示
「延焼のおそれのある部分の位置」、「防火設備」の図示については、平成30年の二級建築士の出題と同様の出題でした。
課題文に示された「防火設備等の凡例」は「延焼のおそれのある部分」と「防火区画」に分かれ、「防火区画」の中で(防)と(特)が示されているため、防火区画について(防)と(特)を分けて図示するのが適切です。

7.コンセプトルーム
平成29年に引き続き、使い方を自由に提案するコンセプトルームが出題されました。

8.空調機械室
空調機械室が「多目的スポーツ室用に設ける。」と指示され、他の室用の空気調和設備の条件がありませんでした。他の室用の空気調和設備については、課題発表の際の「空気調和設備等を適切に計画する。」にしたがって、空調機械室等を設けるのが適切と考えられます。

9.南側の「歩行者専用道路」について
歩行者専用道路も「道路」として扱うのが妥当です。
①延焼のおそれのある部分
歩行者専用道路の中心線から1階で3m以下、2階以上で5m以下の部分は「延焼のおそれのある部分」とするのが妥当です。
また、北側、西側の隣地境界線からも1階で3m以下、2階以上で5m以下の部分は「延焼のおそれのある部分」となります。
②道路斜線制限はかからない。
前面道路の反対側に公園がある場合、道路斜線制限の起点は、公園の反対側になるため道路斜線制限はかかりません。(令134条)

10.地盤略断面図について
N値=30の砂礫層が支持層となります。
べた基礎の場合は、基礎底面まで2mとすれば地下水位よりも高く、適切です。

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第一報は以上です。
本日の長時間にわたる試験、及び、長きにわたる受験勉強、誠にお疲れ様でした。
果報は寝て待て、です。
しばらくはゆっくりと休んで下さい。
本当にお疲れ様でした。



ほんだこんにちは、ホンダです。

9月6日に発生した地震によって中止となった北海道地区の二級設計製図本試験について、
下記の期日に実施予定である旨が、建築技術教育普及センターより公表されました。

試験日:平成30年11月4日(日)

対象の受験生の皆様には、9月14日に案内が送付されています。

いまだ余震が続いているようですが、北海度地区で受験される皆様、
頑張ってください。


こんにちは、講師の清田(セイタ)です。
せいた

9/9(日)試験当日の速報から更に分析をして一部更新し、別プランも追加アップしました。

 

設計課題「地域住民が交流できるカフェを併設する二世帯住宅」

今年度の課題は、想定内のオーソドックスな要求室ばかりでサプライズ条件がなく、プランは比較的まとめやすかったと思われます。ただし、プラン以外において以下のようなサプライズがあり、難しく感じた受験生も多くいたようです。


 

●エレベーターシャフトについて、床面積に「算入する」。

建築基準法上、容積率算定上の床面積については、エレベーターシャフトは床面積に算入しませんが、容積率算定以外の規定を考えるときは、算入することになります。

算入する、算入しない、引っ掛けのようで釈然としませんが「問題文をよく読んで従う」ことが大切ですね

 

外観及び外構計画に配慮する条件。

 カフェ(店舗)としての外観(ファサード)や、外構計画が求められました。外観については、主に立面図や計画の要点で表現することになり、例えばカフェとしてのちょっとした看板や外壁をレンガ仕上げの表現にするなどの工夫が求められました。

外構については、「地域住民が交流」という観点から、屋内から出入りできるテラスを設けたり、外の植栽を眺めながらくつろぐために緑豊かに植栽を植えるなどの配慮が必要でした。

 

住宅の竪穴部分(階段、エレベーター、吹抜け)は防火区画し、その表記が求められた。

 法的な解釈としては、住宅部分が200㎡を超えた場合に、階段、EVシャフト、吹抜け等について竪穴区画が必要となります。

ただ、試験の問題文の中で、住宅の竪穴部分(階段、エレベーター、吹抜け)は防火区画してください」とあるので、200㎡超えていなくともこの条件に従う必要があると考えられます。あくまで、問題の指示に従うことが第一優先です。

 

延焼のおそれのある部分の範囲(破線)を記入し、隣地境界線までの離れを記入することが求められた。

【延焼のおそれのある部分】


道路側:道路中心線から、1階にあっては3m以下、2・3階にあっては5m以下。

隣地側:隣地境界線から、1階にあっては3m以下、2・3階にあっては5m以下。

→課題の道路条件から、道路側については延焼ラインの記入は不要。建物の配置によっては、北側、東側の隣地境界側に延焼ラインの記入が必要となります。

 

 延焼ラインについては学科の法規で学習したとは言え、かなり難しい条件でした。

正しく記入できた受験生は、少なかったのではないでしょうか?延焼ラインにかかる開口部には全て、防火設備の表記が必要となります。

 

●計画の要点において、環境負荷低減(省エネルギー等)に関する工夫点が求められたこと。

 これも記述としては難しい問題でした。例えば、南面や西面に庇やルーバーなどを設けて日射を遮る工夫をしたとか、ガラスにLow-Eガラスを使用したなどが一例でしょうか。

 

●部分詳細図は、3階屋根部分の要求であった。

今年はRC造課題で初めての部分詳細図の出題されたことで、作図時間が懸念されましたが、多くの受験生が時間内に作図完成まで持っていけたようです。TACでは7課題中、後半の2課題で3階屋根部分の練習をしていたので、問題なく対応できたのではないでしょうか。

 

 

【総評】

延焼ライン、防火設備の記入及び防火区画については、多くの受験生がつまずいた所だと考えます。どうしてもそこだけに注目しがちですが、皆ができていない=この部分では差がつかない、ということになります。

この試験は相対試験です。上記以外の所で条件違反がなく、要求事項の記入漏れの少ない、表現の良い図面を描けたかどうか?で合否が決まってくるのではないでしょうか。

 

それでは、TACオリジナル解答例をご覧下さい。

※パーフェクトなプランではないかもしれませんが、合格するには十分だと考えます。

 

プラン1

※2階の子夫婦寝室の動線には目をつぶっています。

※2階バルコニーにおいて、十分な開放性がない場合、一部床面積に算入することも考えられますが、その場合でも2㎡プラスで298㎡となり、面積オーバーとはなりません。

2018_2kyu_seizu_sankou

 

プラン2

※西側道路に平行に駐車を設けたパターンです。
※交差点の「歩道の斜線部分」に駐車のためのアプローチを計画してはいけません。「駐車スペースを計画してはいけない」ではありません。(このプランのアプローチは(車の道路からの出入り)は斜線の範囲から外しています。問題文はよく読まないといけませんよ


二級建築士 TACプラン2


※ブログにコメント頂いた方々
個別の対応については際限がなくなるため、申し訳ございません


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