TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

本試験情報

こんにちはtashiro

本日、公益財団法人 建築技術教育普及センターより、
令和元年の一級建築士試験の12月実施分の合格発表がありました。

合格された皆様、本当におめでとうございます


〇製図実受験者数 5,937名(9,251名)10月実施は4,214名
〇合格者      2,030名(3,827名)10月実施は1,541名
〇合格率      34.2%(41.4%)10月実施は36.6%
●学科からの最終合格率 12.0%(12.5%)
※( )内は昨年

ランクⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳのそれぞれの割合は次のとおりで、「ランクⅠ」のみが合格となります。
ランクⅠ:34.2%(合格)10月実施は36.6%
ランクⅡ:5.3% 10月実施は3.0%
ランクⅢ:31.9% 10月実施は29.2%
ランクⅣ:28.6% 10月実施は31.3%


設計製図試験の合格率としては35%を切る厳しい結果となり、また最終合格率は12.0%で昨年より0.5%下がりました。

izawa
井澤講師からの講評は本日、夕方UPいたします!


【お知らせ】
TACでは来年の一級建築士設計製図試験に向けた「設計早期クラス」を開講します。
設計早期クラス詳細はこちら→
開講に向けて以下のイベントを開催します!

無料特別公開セミナー「TAC式 設計製図試験攻略法」開催

設計製図試験の受験経験者向けにTACの設計製図コースのノウハウを解説します。参加無料・予約不要なので、ご興味のある方は是非ご参加ください!※終了後は個別のご質問にもお答えいたします!

【実施日時/校舎】
 2月12日(水)19:00~/新宿校
 2月16日(日)11:00~/渋谷校
 3月22日(日)11:00~/八重洲校
 4月4日(土)14:00~/梅田校
 4月11日(土)11:00~/横浜校

【特典】TAC入会金(10,000円)免除券


いざわ
井澤です。

一級建築士設計製図試験に合格された皆様、誠におめでとうございます。

さっそくですが、合格発表を受けての講評です。

1.ランクの割合について

合格率36.6%という新試験制度以降最低の合格率となりましたが、学科試験の合格率が22.8%と高かったことも影響していると考えられます。

驚くのは、ランクⅡが3.0%、ランクⅢが29.2%、ランクⅣが31.3という内訳です。

(1)設計条件・要求図面等に対する重大な不適合

下記の「合格基準等について」をご覧ください。
https://www.jaeic.or.jp/shiken/1k/1k-gokaku201912.files/1k-seizu-gokakuhappyo-2019.pdf
採点ポイント(5)⑥において「PS・DS・EPS」が明記され、それらが計画されていないものは、それだけでランクⅣに該当したおそれがあります。
⑦の「法令の重大な不適合等」については、次の(2)に大きく関連します。

(2)受験者の答案の解答状況

上記「合格基準等について」の「採点結果の区分(成績)」「受験者の答案の解答状況」には次のとおり記載されています。
――――――――――――――――――――
ランクⅢ及びランクⅣに該当するものが多く、具体的には以下のようなものを挙げることができる。
・設計条件に関する基礎的な不適合:
「要求されている室の欠落」や「要求されている主要な室等の床面積の不適合」
・法令への重大な不適合:
「延焼のおそれのある部分の位置(延焼ライン)と防火設備の設置」、「防火区画(特に吹抜け部の1階部分の区画)」や「直通階段に至る重複区間の長さ」等
・その他建築計画に基本的な問題があるもの:「吹抜けの計画(吹抜けとなっていないもの)」等
――――――――――――――――――――

①上記の「要求されている主要な室等の床面積の不適合」について
・多目的展示室の200㎡「以上」、創作アトリエの計150㎡「以上」、アトリエA・B、C・Dの「各」約50㎡、「各」約25㎡、屋上庭園の150㎡「以上」などに反した場合には、ランクⅢ、Ⅳという厳しい評価を受けたと考えられます。
・なお、標準解答例②では、多目的展示室の東側壁面を柱心からずらして200㎡を確保しています。
・また、標準解答例①、②では、荷解き室、ポンプ室については、要求面積の10%超が見られます。

②上記の「法令への重大な不適合」について
延焼ライン、防火設備、防火区画、重複区間についてのミスが、ランクⅢ、Ⅳという厳しい評価につながったと考えられます。

2.標準解答例について

https://www.jaeic.or.jp/shiken/1k/1k-mondai.files/1k-2019-2nd-hyojunkaito.pdf


(1)標準解答例①

・多目的展示室の上部に屋上庭園を計画しています。
・展示関連諸室は、1階に多目的展示室と展示室C、2階に展示室AとBが計画されています。
・アトリエ関連諸室は、2階にアトリエA、C、D、準備室、3階に創作アトリエ、アトリエB、講師控室が計画されています。
・展示室C、アトリエC、Dなどは無窓です。

(2)標準解答例②

・多目的展示室の上部に創作アトリエを計画しています。
・メインエントランスを東側に計画しています。
・多目的展示室は、8mスパンを使い、東側壁面を柱心からずらして200㎡を確保しています。
・展示関連諸室は、多目的展示室以外はすべて2階にまとめて計画されています。
・アトリエ関連諸室は、すべて3階にまとめて計画されています。屋上庭園を最小限の150㎡としているため、3階にすべて計画できています。

3.まとめ

近年は設計製図試験の内容と水準について、「建築士が本来身に付けておくべき知識と能力」として、「建築基準法等が定める最低の基準に準拠した図面を作成できる能力」を確かめるものであるということが強調されており、採点上も「法令への適合」の比重が高まったことを強く感じさせる試験となりました。

合格した皆様、心よりお祝い申し上げます。
また、残念な結果に終わった方も捲土重来です。来年はぜひとも合格を掴み取ってください。
TACは全力で受験生の皆様を応援いたします。




こんにちはtashiro

本日、公益財団法人 建築技術教育普及センターより、
令和元年の二級建築士試験の合格発表がありました。

合格された皆様、本当におめでとうございます


〇製図実受験者数 10,884名(10,920名)
〇合格者      5,037名(5,997名)
〇合格率      46.3%(54.9%)
●学科からの最終合格率 22.2%(25.5%)
※( )内は昨年

ランクⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳのそれぞれの割合は次のとおりで、「ランクⅠ」のみが合格となります。
ランクⅠ:46.3%(合格)
ランクⅡ:12.5%
ランクⅢ:30.1%
ランクⅣ:11.1%


設計製図試験の合格率としては50%を切る数字となり、また最終合格率は近5年で平成27年の21.5%につぐ厳しい合格率でした。



皆さん、こんにちはseita2
TAC二級建築士講師の清田です。
ここからは、今年の結果を受けて簡単な講評をしたいと思います。

まずは、合格された皆さま、本当におめでとうございます


例年、設計製図試験の全国合格率は、おおむね52~55%程度で推移しておりました。
それが今年は、前述のとおり「46.3%」と非常に低い合格率であったことが大きな特徴です。

昨年と比較しても、合格率が8.6%も下がったことからも、今年の設計製図試験は非常に狭き門であったと言えるでしょう。
以下の直近3年の試験結果からも、今年の難しさが分かります。

(%)

合格

不合格

ランクⅠ

ランクⅡ

ランクⅢ

ランクⅣ(失格)

令和元年

46.3

12.5

30.1

11.1

平成30

54.9

14.5

24.2

6.4

平成29

53.2

15.1

25.4

6.3


ではランクⅠが減った分、不合格ランクの中で著しく増加したのがランクⅢ(大きなミス)とランクⅣ(失格項目に該当)です。


本日、建築技術教育普及センターから以下のように、「解答の傾向」というものが今年初めて発表されています。

●解答の傾向
「未完成」
「設計条件の違反(要求室の欠落、外壁の仕上げ、階段の計画)」
「要求図書の違反(断面図の切断位置)」
に該当するものが多かった。



ランクⅢ、Ⅳの増加については、まさに以上の要因によるものと推察することができます。
問題文の要求通りにできていない受験生が多かったということになりますね。
ここで気づくことは、今年の試験で皆さんを悩ませた「既存樹木」に関することや、設計事務所の応接室などの、車椅子使用車に対する床レベルの処理についての内容が上記の解答の傾向にないということ。
ということは、以前、試験後の講評にも書きましたが、この部分については合否を分けるような採点上の大きな差には繋がらなかった可能性が考えられます。


来年度以降の試験対策としては

①プランニング力の強化
②問題文の読み取り力の強化(読み落とし、読み間違い、思い込みのないように)
③条件に対する対応力


それと、これまで通り「作図表現力とスピード」を徹底的に行わないと、生半可なレベルでは合格できない試験となってきているとも言えます。

今年残念な結果に終わった方は、来年の課題発表(6月)まで何も手を打たずに待っているだけでは、今年と同じ結果になりかねません。
TACでは、下記のように「設計早期クラス」を2月から開講します。
早めのスタートを切って、他のライバルと差をつけましょう。



【お知らせ】
TACでは来年の二級建築士設計製図試験に向けた「設計早期クラス」を2月から開講します。
設計早期クラス詳細はこちら→
開講に向けて以下のイベントを開催します!

無料特別公開セミナー「TAC式 設計製図試験攻略法」開催

設計製図試験の受験経験者向けにTACの設計製図コースのノウハウを解説します。参加無料・予約不要なので、ご興味のある方は是非ご参加ください!※終了後は個別のご質問にもお答えいたします!

【実施日時/校舎】2020年1月29日(水)19:00~/渋谷校
【特典】TAC入会金(10,000円)免除券


井澤&佐藤です
いざわsato2

昨日、一級建築士設計製図試験を受験された皆様、本当にお疲れ様でした。
台風19号の混乱や不安のなかで受験された方も多かったのではないかと思います。

南北方向の縦長敷地で、敷地面積、建蔽率が小さく、短辺側の一面道路という敷地条件、さらに、スパン割りを工夫しないと計画がまとまりにくいという点で、難しい課題だったと言えます。
問題用紙は昨年に引き続きA2サイズで、計画の要点等の最後まででA3サイズを超えるという非常に長い課題文でした。

第一報のプランをUPします。

TAC plan 191014


今年の課題の主な特徴は次のとおりです。

1.敷地の特徴
① 南北方向の縦長敷地
南北方向に縦長の敷地のため、難易度が高くなっています。
② 敷地面積、建蔽率、床面積の合計が小さい
敷地が32m×48mと小さく、建蔽率が60%であるため、建築面積の上限は921.6㎡となります。
床面積の合計も2,000㎡以上2,400㎡以下と小さく、多目的展示室と屋上庭園の面積を過剰に計画すると床面積の合計の下限に近い計画となり、計画が難しくなります。
③ 短辺側の一面道路
短辺側の一面道路から、利用者のアプローチ、管理者のアプローチ、搬入トラックのアプローチを計画する、難易度が高い課題です。

2.スパン割りに工夫が必要
課題文の指定により設置階は迷わずに決められますが、スパン割りによって、各階の計画しやすさに差が生じます。
多目的展示室(200㎡以上)を7m×7mスパンで計画し、上部を屋上庭園で計画しようとすると、面積が過剰になり、他の部分の計画を窮屈にさせます。8mスパンを活用するのが有効です。

3.床面積の指定が複雑
「○○㎡以上(多目的展示室、創作アトリエなど)」と「約○○㎡」の違いのほか、「各展示室には「前室」及び「倉庫」を設ける。各展示室の床面積には、前室及び倉庫を含まないものとする。」の指定にも注意が必要です。

4.(短辺/長辺)の指定
多目的展示室、吹抜けでは「短辺/長辺を1/2以上」と指定され、屋上庭園では「10m四方以上」と指定されました。細長い形状は明確な減点となります。

5.屋上庭園
樹木を植栽するため、客土(きゃくど。外から搬入した土。)厚さ500㎜の部分を100㎡以上確保し、庭園内の通路と客土の上端を同レベル程度として計画することが求められました。

6.展示室への搬入経路の確保
計画の要点等(2)において「展示物等の移動に配慮した、荷解き室の搬入口から各展示室までの動線について考慮したこと」が求められましたが、多目的展示室、展示室A、B、Cの計4つの展示室すべてに利用者動線と交差しない搬入経路を確保することは難しい設定です。

7.補足図記入欄の図示指示
計画の要点等の(6)冷房時の日射負荷抑制、(7)屋上庭園の断面の構造等計画、(10)多目的展示室の空調用吹出し口の設置位置において、今年は補足図記入欄を必ず描くように求められました。例年「補足してもよい。」とグレーに表現されてきた部分です。

8.その他
① 地盤条件については「地盤は良好であり、杭打ちの必要はない。」という条件だけでした。
② バリアフリー法の「円滑化基準を満たすものとする。」と明記されましたが、「円滑化誘導基準」を満たした計画のほうが評価は高くなります。
③ 「「美術品収蔵庫」、「燻蒸室」、「修復作業室」を計画する必要はない。」と明記されました。
④ 「屋内ゴミ保管庫」が要求されました。
⑤ 「ポンプ室」が要求されました。給水方式は水道直結増圧方式を想定したものになります。「多目的展示室専用の空調機械室」及び「ポンプ室」以外は、すべて屋上設備スペースに設ける条件です。
⑥ トラックヤードが「2tトラック(6.2m×2m程度)が駐車できるものとし、荷解き室の搬入口に近接して設ける。」と要求されました。トラックの大きさが6.2m×2m程度なので、トラックヤードのスペースとしては6.5m×3m程度は必要です。

――――――――――――――――――――
長時間にわたる試験、及び、長きにわたる受験勉強、誠にお疲れ様でした。
果報は寝て待て、です。
しばらくはゆっくりと休んで下さい。
本当にお疲れ様でした。

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◇◇お知らせ◇◇
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はじめに、このたびの台風19号の影響により被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

一級建築士製図試験が中止になった地域の受験生や、
台風の影響を理由とする欠席となった受験生は、
再試験について不安を持っていることと思います。
再試験の実施予定については、建築技術教育普及センターのHPで告知されるとともに郵送で通知される予定です。


過去には、
① 平成26年一級建築士設計製図試験では、
台風の影響により沖縄県の試験日が10月12日予定から翌年1月11日に延期されました。
② 平成30年二級建築士設計製図試験では、
地震の影響により北海道の試験日が9月9日予定から11月4日に延期されました。この際には9月14日に郵送で通知、9月19日にHPで告知されています。

再試験までのTAC受講生に対するサポートについては、
再試験の実施予定等を見て判断し、後日ご案内いたします。

一級建築士製図試験が中止になった地域における検証講義は行いませんので、ご了承ください。






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