井澤です
問題73の「ふじようちえん」について、設計者である手塚貴晴氏の講演動画はぜひ見てみてください。「ふじようちえん」の楽しさが伝わってきます。
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棚倉町立社川小学校(たなくら・やしろがわ)(近藤道男)
■問題71
「棚倉町立社川小学校」(福島県、1998年)は、クラスルーム、オープンスペース及びテラス等を、低、中、高学年ごとにまとめたユニットとし、各ユニット、多目的ホール及び屋外劇場を、中庭を巡るスロープで結んでいる。
(一級計画:平成18年No.12改)
■リンク
http://kenchikukeikaku2009.seesaa.net/article/121808704.html
http://www.mext.go.jp/component/b_menu/gyouji/__icsFiles/afieldfile/2012/01/18/1315033_08.pdf
↑1、2、4、5ページに棚倉町立社川小学校の写真があります。
なお、「クラスルーム、オープンスペース等を、低、中、高学年ごとにまとめる」という計画手法は、前回問題70で学んだ千葉市立打瀬小学校と全く一緒ですので、設問の表現も非常に似ています。あらためて問題70を再掲します。
―――――――――問題70――――――――――
「千葉市立打瀬小学校」(千葉県、1995年)は、クラスルーム、ワークスペース、アルコーブ、中庭等をひとまとまりにした空間を、低、中、高学年ごとに配置し、多様な学習展開への対応を図っている。(一級計画:平成18年No.12)(正)
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■解答 正。平成18年No.12の出題は、主語が「目黒区立宮前小学校」(東京都、1985年)になっている誤りの枝でした。上記の問題71は、それを正しくした問題です。
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公立はこだて未来大学(山本理顕)
■問題72
公立はこだて未来大学(北海道函館市)は、吹抜けの大空間に面して、機能を特定しないスタジオを雛壇状に設けている。
(一級計画:平成21年No.17)
■リンク
http://www.riken-yamamoto.co.jp/index.html?page=ry_proj_detail&id=43&lng=_Jp
↑設計者のホームページです。以下、同ホームページより。
「一人で考えたいとき、チームで活動したいとき、様々な場面が自在に展開できるような空間である。その自在な空間を「スタジオ」と呼ぶ。そのスタジオのすぐ横に先生たちの研究室がある。研究室とスタジオとの間は透明ガラスで仕切られて、お互いの様子が分かるようになっている。」
■解答 正。
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福岡市立博多小学校(シーラカンスK&H)
■問題72-2
福岡市立博多小学校(福岡県)は、オープンプラン型を採用し、旧来型の職員室の代わりに壁のない教員コーナーやワーキングスペースを設けることで、複数の教員で児童を見守ることのできる空間整備が行われた。
(一級計画:令和3年No.15)
■リンク
https://www.worksight.jp/issues/18.html
↑オープンプラン型が良く分かるパノラマ写真があります。
https://www.fafnpo.jp/hakata-elementary-school
■解答 正。
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ふじようちえん(手塚貴晴・手塚由比)
■問題73
ふじようちえん(東京都立川市)は、屋内の間仕切壁が少なく、引戸の多用により屋外ともつながる広々とした空間の上に、自由に走り回れる円環状のウッドデッキを設けた屋根がある幼稚園である。
(一級計画:平成23年No.16)
■リンク
https://www.youtube.com/watch?v=J5jwEyDaR-0
↑設計者である手塚貴晴氏による「ふじようちえん」についての講演動画です。「ふじようちえん」の楽しさが伝わってきます。
http://www.tezuka-arch.com/japanese/
↑設計者のホームページです。
「作品」→「教育施設」と進むと出てきます。
■解答 正。
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立命館大学大阪いばらきキャンパス(竹中工務店)
■問題73-2
立命館大学大阪いばらきキャンパス(大阪府)は、工場跡地において、官民が連携し、防災公園と一体化して計画された。
(一級計画:令和3年No.15)
■リンク
https://www.takenaka.co.jp/majorworks/41305882015.html
↑竹中工務店の設計施工です。
https://www.youtube.com/watch?v=MsY1XIoMMHQ
↑立命館大学による大阪いばらきキャンパスの紹介PVです。
隣接する防災公園(岩倉公園)との一体化が良く分かります。
■解答 正。
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イザワ
井澤式 建築士試験「実例」暗記法 No.14(東浦町立緒川小学校・宮代町立笠原小学校・目黒区立宮前小学校・浪合学校・千葉市立打瀬小学校)
井澤です
関連する「比較暗記法」へのリンクも付けましたので、ぜひ参照してください。
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東浦町立緒川小学校(ひがしうら・おがわ)(田中・西野設計事務所)
■問題66
東浦町立緒川小学校(愛知県)は、オープンスペースを設けずに、クラスルームにアルコーブを設けるなど教室重視の計画とした。
(一級計画:平成7年No.13)
■リンク
http://ogawashou.blog119.fc2.com/blog-entry-2757.html
↑東浦町立緒川小学校のブログです。オープンスペースがよく分かります。
■解答 誤。東浦町立緒川小学校は、教室間の壁を取り払ったオープンスペースによる施設計画が特徴です。
「おがわ小学校は、おープンスクール」。「お」つながりで覚えましょう!
設問の記述内容は、次の宮代町立笠原小学校の特徴です。
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宮代町立笠原小学校(みやしろ)(象設計集団)
■問題67-1
「宮代町立笠原小学校」(埼玉県、1982年)は、クラスルームの床面積を通常の約1.5倍とし、クラスルーム内に畳コーナー、ベンチ等のあるアルコーブを設けている。
(一級計画:平成18年No.12)
■問題67-2
宮代町立笠原小学校(埼玉県)は、教室間の壁を取り払ったオープンスペースによる施設計画がなされている。
(一級計画:平成5年No.12)
■リンク
http://iwase-atelier.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-a52b.html
↑前半が宮代町立笠原小学校です。
■解答
問題67-1 正。
問題67-2 誤。宮代町立笠原小学校は、オープンスペースではなく、クラスルームにアルコーブ(凹み)を設けるなど教室重視の計画が特徴です。当時流行し始めていたオープンスクールと一線を画する試みでした。設問の記述内容は、前述の東浦町立緒川小学校の特徴です。
↓ぜひ「比較暗記法No.165(公共建築の実例1)」も参照してください。
http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/43100024.html
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目黒区立宮前小学校(アルコム)
■問題68
「目黒区立宮前小学校」(東京都、1985年)は、オープンスペースをメディアスペース(VTR・スライド・OHP学習コーナー等)と組み合わせた計画が特徴である。
(一級計画:平成18年No.12改)
■リンク
http://bebetoku.exblog.jp/5673341/
■解答 正。平成18年No.12の出題は、記述内容が棚倉町立社川小学校(たなくら・やしろがわ)」になっている誤りの枝でした。上記の問題は、それを正しくしたオリジナル問題です。
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浪合村(現在の阿智村)立浪合学校(なみあい)(湯澤正信)
■問題69-1
「浪合村[現在の阿智村]立浪合学校」(長野県、1988年)は、ランチルームに音楽室を隣接させてオーディトリウムの機能をもたせて地域の利用も可能としている。
(一級計画:平成18年No.12)
■問題69-2
浪合村立浪合学校(長野県)は、村の教育や福祉活動の中心施設として、保育園、小学校、中学校とデイケアセンターを併設している。
(一級計画:平成14年No.12)
■問題69-3
浪合村立浪合学校(長野県) は、村の教育・文化施設の中心として、保育園、小・中学校、公民館を併設した。
(一級計画:平成7年No.13)
■リンク
https://sites.google.com/yzwaa.com/yzw/%E6%B5%AA%E5%90%88%E5%AD%A6%E6%A0%A1
↑設計者のホームページです。ランチルームに音楽室を隣接させてオーディトリウムの機能をもたせた写真もあります。
■解答
問題69-1 正。
問題69-2 誤。「福祉活動」ではなく「文化活動」が正。また「デイケアセンター」ではなく「公民館」が正。問題69-3(平成7年)に手を加えて誤りにしているのがよく分かると思います。
問題69-3 正。
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千葉市立打瀬小学校(うたせ)(シーラカンス)
■問題70
「千葉市立打瀬小学校」(千葉県、1995年)は、クラスルーム、ワークスペース、アルコーブ、中庭等をひとまとまりにした空間を、低、中、高学年ごとに配置し、多様な学習展開への対応を図っている。
(一級計画:平成18年No.12)
■リンク
http://teamfive.ti-da.net/e3151558.html
■解答 正。
No.10で扱った「幕張ベイタウン」にある小学校です。
↓ぜひ「比較暗記法No.166(公共建築の実例2)」も参照してください。
http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/43100680.html
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井澤式 建築士試験「実例」暗記法 No.13(ハーレン、シーランチ、アビタ’67、バイカー再開発、ヴァイセンホーフ、ムードン住宅、フランクリン街アパート)
井澤です
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ハーレン・ジードルンク(アトリエ・ファイブ)
■問題61
ハーレン・ジードルンク(アトリエ5)は、市街地に建つ商業施設を複合した高層集合住宅である。
(一級計画:平成22年No.12)
■リンク
https://monocle.com/gallery/magazine/65/estate-of-the-art/1/
↑海外サイトです。8枚あります。自動で送られます。
■解答 誤。高密度の「低層」集合住宅である。市街地でも商業施設でもない。
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シーランチ・コンドミニアム(チャールズ・ムーア他)
■問題62
シーランチ・コンドミニアム(チャールズ・ムーア他)は、10戸の週末用住居群を海の眺望を考慮して、敷地の勾配に沿って中庭を囲むように配置した低層集合住宅である。
(一級計画:平成22年No.12)
■リンク
http://www.linea.co.jp/info/detail/iid/493
■解答 正。
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アビタ’67(モシェ・サフディ)
■問題63
アビタ’67(モントリオール)は、コンクリートボックスの組合せによって構成された高層集合住宅である。
(一級計画:平成7年No.9)
■リンク
http://labaq.com/archives/51646978.html
■解答 正。
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バイカー再開発(ラルフ・アースキン)
■問題64
バイカー再開発(イギリス・ニューキャッスル)は、住民の意見を積極的に取り入れたもので、既存のコミュニティー施設を残し、地区の周囲に壁状の高層住棟を配置し、その内側に庭付きの低層集合住宅を配置した計画である。
(一級計画:平成23年No.11)
■リンク
http://www.somethingconcreteandmodern.co.uk/building/byker-redevelopment/
↑海外サイトです。
■解答 正。
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ヴァイセンホーフ・ジードルング(ミース・ファン・デル・ローエ)
■問題64-2
ヴァイセンホーフ・ジードルングは、ミース・ファン・デル・ローエが全体計画を行った実験住宅展で建築された住宅団地であり、「インターナショナル・スタイル」の成立に影響を与えたものである。
(一級計画:平成30年No.3)
■リンク
https://tsukaa.exblog.jp/6305540/
https://hash-casa.com/2017/09/19/weisenhofsiedlung/
■解答 正。
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ムードンの住宅(ジャン・プルーヴェ)
■問題64-3
ムードンの住宅は、ジャン・プルーヴェによって設計されたものであり、アルミニウム等の材料が用いられている。
(一級計画:平成30年No.3)
■リンク
http://10plus1.jp/archives/fieldwork/photoarchives/0410/index.php?no=48&inc=002
↑文字がバグってますが、一番良い写真だと思います。
■解答 正。
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フランクリン街のアパート(オーギュスト・ペレ)
■問題64-4
フランクリン街のアパートは、ルイス・サリヴァンによって設計された集合住宅であり、構造を鉄筋コンクリート造とした初期の集合住宅とされている。
(一級計画:平成30年No.3)
■リンク
http://arch-hiroshima.main.jp/main/a-map/france/f_apartment.html
■解答 誤。設計者はルイス・サリヴァンではなく、オーギュスト・ペレである。オーギュスト・ペレは「コンクリートの父」と呼ばれる。一方、ルイス・サリヴァンは、鉄骨造による高層建築を数多く手掛け、「形態は機能に従う」の言葉で有名である。
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井澤式 建築士試験「実例」暗記法 No.12(カサ・ミラ、レイクショアドライブ・アパートメント、ユニテ・ダビタシオン、トーレ・ヴェラスカ、ロメオとジュリエット)
井澤です
今回から諸外国の集合住宅の実例です。
といっても9つですが。
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カサ・ミラ(アントニオ・ガウディ)
■問題56
カサ・ミラ(アントニオ・ガウディ)は、波状の有機的なファサードを有し、各住戸の平面が異なる高層集合住宅である。
(一級計画:平成22年No.12)
■リンク
http://www.joyphoto.com/japanese/abroad/2007barcelona/mila01.html
■解答 正。
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レイクショアドライブ・アパートメント(ミース・ファン・デル・ローエ)
■問題57-1 次の組合せは適当か、不適当か。
レイクショアドライブ・アパートメント ――― 国際様式
(ミース・ファン・デル・ローエ)
(一級計画:平成22年No.3)
■問題57-2 次の組合せは適当か、不適当か。
レイクショアドライブ・アパートメント ――― 高層集合住宅
(Mies van der Rohe)
(一級計画:平成5年No.10)
■リンク
http://www.linea.co.jp/info/detail/?iid=369
■解答
問題57-1、2ともに適当。
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ユニテ・ダビタシオン(ル・コルビュジエ)
■問題58-1
マルセイユのユニテ・ダビタシオンは、ル・コルビュジエによって設計されたピロティのある高層の集合住宅であり、建築物内には住戸に加えて、店舗、ホテル、屋上庭園等の機能がある。
(一級計画:平成30年No.3)
■問題58-2
ユニテ・ダビタシオン(ル・コルビュジエ)は、メゾネット型住戸を主とし、多様な施設を複合した高層集合住宅である。
(一級計画:平成22年No.12)
■リンク
http://www.linea.co.jp/info/detail/?iid=17
■解答
問題58-1、2ともに適当。
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トーレ・ヴェラスカ(エルネスト・ロジャース)
■問題59 次の組合せは適当か、不適当か。
トーレ・ヴェラスカ ――― 高層集合住宅
(Emesto N Rogers)
(一級計画:平成5年No.10)
■リンク
https://ameblo.jp/tonton3/entry-10164323608.html
■解答 正。
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ロメオとジュリエット(ハンス・シャロウン)
■問題60 次の組合せは適当か、不適当か。
ロメオとジュリエット ――― 高層集合住宅
(Hans Scharoun)
(一級計画:平成5年No.10)
■リンク
http://kenchikukeikaku2009.seesaa.net/article/121229219.html
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Scharoun_RomeoJulia-pjt.jpg
■解答 正。
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井澤式 建築士試験「実例」暗記法 No.11(真野ふれあい・深沢・並柳HOPE・ハイタウン北方・東雲キャナルコート・かんかん森・SHARE yaraicho・釜石仮設住宅)
井澤です
集合住宅の実例の出題は、県営、町営、都市再生機構などの公営住宅の出題が多いです。
もちろん建築計画的な価値が高いものばかりですが、著作権の問題も少ないですからね。
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真野ふれあい住宅(まの)(神戸市住宅局、SVU建築設計事務所)
■問題51
真野ふれあい住宅(神戸市)は、阪神・淡路大震災の被災者を対象に建築されたコレクティブハウジングであり、共同の食堂、台所等を設けて、居住者が生活の一部を共同で行うことが可能となっている。
(一級計画:平成30年No.13)
■リンク
https://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-4/20130909_1-1ishito.pdf
↑7~12頁で「真野ふれあい住宅」を詳しく説明しています。
■解答 正。真野ふれあい住宅は、前回のNo.10の「インナートリッププラザ神山町」とともに、コレクティブハウスの代表例の一つです。
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世田谷区深沢住宅(世田谷区・市浦ハウジング&プランニング・岩村アトリエ共同企業体)
■問題52-1
世田谷区深沢環境共生住宅(世田谷区)は、木造平家建ての住宅団地の建替え事業により建築された公営の住宅であり、高齢者在宅サービスセンターを併設した、シルバーハウジング・プロジェクトを含むものである。
(一級計画:平成30年No.13)
■問題52-2
世田谷区深沢環境共生住宅(東京都世田谷区)は、木造平家建ての住宅団地の建替え計画により建設され、高木の保存、井戸の活用、優良土壌の再利用、古材の使用等、既存の環境の継承を意図している。
(一級計画:平成19年No.10)■問題52-3
世田谷区深沢環境共生住宅(東京都世田谷区)は、木造平家建の住宅団地の建替え計画により建設され、「地域に開いた環境共生」と「高齢者等への対応」とを意図した集合住宅である。
(一級計画:平成16年No.9)
■問題52-4
世田谷区深沢住宅(1997年)は、環境共生をテーマとした公営住宅であり、自然環境との共生のほかに、人と人の共生を促す計画(高齢者用住戸をつなぐ空中路地など)がなされている。
(一級計画:平成10年No.25)
■リンク
http://iwamura-atelier.com/wpat/wp-content/uploads/2017/10/FukasawaSympioticHousingComplex_JP.jpg
■解答
問題52-1~4ともに正。
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中新田町営並柳HOPE住宅(なかにいだちょうえい・なみやなぎ)(針生承一建築研究所)
■問題53
「中新田町[現在の加美町]営並柳HOPE住宅」(宮城県)は、北からの強風と地吹雪を防ぐ屋敷林や瓦屋根と漆喰壁による景観によって周辺の風景との調和を図り、地場産材の活用等による地域の活性化を意図した戸建て住宅団地である。
(一級計画:平成18年No.24)
■リンク
http://www.thr.mlit.go.jp/Bumon/B00097/K00360/tezukurifurusato/pdf/h01_pdf/h01_machi04.pdf
↑国交省東北地方整備局のホームページです。
■解答 正。
HOPEは「HOusing with Proper Environment」の略です。「地場の環境と共生する住宅」という意味です。
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岐阜県営住宅ハイタウン北方-南ブロック(高橋昌子、クリスティン・ホーリィ、エリザベス・ディラー、妹島和世)
■問題54
岐阜県営住宅ハイタウン北方-南ブロック(北方町)は、昭和40年代に建設された公営住宅の建替えに当たって、21世紀に向けた居住様式を提案することを目標として設計された集合住宅団地である。
(一級計画:平成27年No.12)
■リンク
http://zukan.exblog.jp/4660529/
↑高橋棟
http://zukan.exblog.jp/4660541/
↑ホーリィ棟
http://zukan.exblog.jp/4660533/
↑ディラー棟
http://zukan.exblog.jp/4660524/
↑妹島棟
■解答 正。総合コーディネーターの磯崎新氏が指名した4名の女性建築家がそれぞれの棟の設計を行っています。
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東雲キャナルコート(しののめ)(山本理顕、伊東豊雄ほか)
■問題55-1
東雲キャナルコート(江東区)は、6街区に分割された敷地に、それぞれ別の建築士事務所が設計を行った低層集合住宅団地である。
(一級計画:平成27年No.12)
■問題55-2
東雲キャナルコート1街区(東京都江東区)は、高層板状住棟による高密度な賃貸集合住宅であり、住戸には、仕事場等として使用できる開放的な「f-ルーム(ホワイエルーム)」を設け、中廊下やコモンテラスと連続させている。
(一級計画:平成19年No.10)
■問題55-3
東雲キャナルコート1・2街区(東京都江東区)は、中廊下形式を採用し、中廊下への通風や採光を確保するための大きなテラスを住棟各所にもつ高層板状住棟により構成した高密度な賃貸集合住宅である。
(一級計画:平成16年No.9)
■リンク
http://www.riken-yamamoto.co.jp/index.html?page=ry_proj_detail&id=66&lng=_Jp
■解答
問題55-1 誤。「低層」ではなく「高層」です。
問題55-2 正。
問題55-3 正。
中廊下型を採用して高層・高密度を実現し、中廊下への通風や採光を確保するために大きなテラスを住棟の各所に設けるという解決策です。
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かんかん森(事業主体:(株)生活科学運営)
■問題55-4
かんかん森(東京都)は、各住戸の独立性を保ちつつ、居住者が共同で使用することができる居間や台所等を設置して、コモンミールや掃除等、生活の一部を共同化している、コレクティブハウスである。
(一級計画:平成29年No.13)
■リンク
https://allabout.co.jp/gm/gc/28374/
↑12階建ての建築物ですが、かんかん森は2階と3階の部分です。
https://www.city.arakawa.tokyo.jp/unet/issue/0602/images/index_ex06.gif
↑館内見取り図です。
http://blog.livedoor.jp/kankanmori/
↑かんかん森のブログです。コレクティブハウスの協同居住のイメージがつかめると思います。
■解答 正。
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SHARE yaraicho(篠原聡子+内村綾乃)
■問題55-5
SHARE yaraicho(東京都)は、道路に面する部分は巨大な半透明のテント膜で覆われ、内部は吹抜け空間を介して個室7室とコモンスペースが計画された、シェアハウスである。
(一級計画:平成29年No.13)
■リンク
http://www.s-d-s.net/works/81
↑設計者のホームページです。
http://www.toto.co.jp/tsushin/2014_newyear/feature3_top.htm
↑ページの一番下に平面図、断面詳細図へのリンクがあります。
■解答 正。2014年に日本建築学会賞を受賞しています。
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釜石・平田地区仮設住宅団地(東大 西出・大月研+岩手県立大学 狩野研)
■問題55-6
釜石・平田地区仮設住宅団地(岩手県)は、東日本大震災後に被災者を対象に建設された、高齢者向け住戸と一般向け住戸で構成され、サポート拠点(サポートセンター)を併設した災害公営住宅である。
(一級計画:令和3年No.13改)
■問題55-7
釜石・平田地区仮設住宅団地(岩手県、2011年)は、東日本大震災の復興支援の一環として建設されたコミュニティケア型仮設住宅団地であり、診療所付きのサポートセンターや仮設店舗が計画された。
(一級計画:令和2年No.12)
■リンク
https://www.gender.go.jp/policy/saigai/report2012FY/pdf/hearing_jirei03.pdf
釜石市内で最大の平田第6仮設団地は2020年3月末に閉鎖され、解体工事後にサッカー場・ラグビー場に戻す予定です。
■解答55-6、7ともに正。
令和3年No.13の出題は、前半が「グループハウス尼崎(兵庫県)は、阪神・淡路大震災後に被災者を対象に建設された、」になっている誤りの肢でした。上記の問題は、それを正しくした問題です。
下記の内容を比較して覚えましょう!
「グループハウス尼崎」については、No.13-2を参照してください。
http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/56377212.html
釜石・平田地区仮設住宅団地 |
グループハウス尼崎 |
東日本大震災後 |
阪神・淡路大震災後 |
高齢者向け住戸と一般向け住戸 |
高齢者向け住戸 |
コミュニティケア型仮設住宅団地 |
サポート拠点なし |
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