TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

井澤式実例暗記法

井澤ですいざわ

国内の独立住宅から紹介しています。後半は海外の独立住宅です。
安藤忠雄さんは、2014年にTAC建築士講座の特別講演会にお越しいただきました。
http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/36115619.html


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原広司邸
(原広司)
■問題11
原広司邸(1974年)は、玄関からバルコニーまで降りてゆく中央の吹抜けの両側に居室を配置し、トップライトから自然光を取り入れ、住居の中に「都市を埋蔵する」構成を意図した住宅といわれている。
(一級計画:平成24No.12

■リンク
http://jia2008.exblog.jp/10345248/

■解答 正。

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住吉の長屋
(安藤忠雄)
■問題12
住吉の長屋(安藤忠雄)は、ファサードに玄関以外の開口部がなく、中央部に中庭を設けた住宅である。
一級計画:令和6年No.12)

■リンク
http://casestudyhouse.blog.fc2.com/blog-entry-6.html

■解答 正。

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中野本町の家(伊東豊雄)
■問題12-2
中野本町の家(伊東豊雄)は、街路側が湾曲したロの字型の平面を持ち、外部に閉鎖的な鉄筋コンクリート造の外観が特徴である。
(一級計画:令和6年No.12

■リンク
http://www.toyo-ito.co.jp/WWW/Project_Descript/1970-/1970-p_04/1970-p_04_j.html
https://www.tozai-as.or.jp/mytech/98/98_ito02.html


■解答 正。一般的なコートハウス形式は中庭で開放性を得るのに対し、「中野本町の家」では中庭も閉鎖的にし、中庭は外部からも建築物内部からも隔絶された場所となっています。

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私たちの家(林昌二・林雅子)
■問題12-3
私たちの家(林昌二・林雅子)は、庭と居間とが面する関係を保ちつつ、コンクリートプロック造の住宅を増改築することで、夫婦2人の住まいとした住宅である。
(一級計画:令和6年No.12

■リンク
https://www.biz-lixil.com/column/pic-archive/inaxreport/IR182/IR182_p40-43.pdf


■解答 正。
林昌二先生は日建設計の顔と言える方です。
林雅子先生も女性建築家の草分け的存在です。
「私たちの家」は林夫婦が亡くなられたのち、安田幸一・みどり夫婦が継承し、改修設計をされています。
安田幸一先生は、日建設計に勤務されているときに「ポーラ美術館」の設計を担当されています。
http://www.yasudaatelier.com/architect/archi_13_01.html
https://cowcamo.jp/magazine/column/住み継がれた自邸

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シルバーハット
(伊東豊雄)
■問題13
シルバーハット(伊東豊雄)は、鉄筋コンクリートの柱の上に鉄骨フレームを架け、上部をアルミやテントで覆った住宅である。
一級計画:令和6年No.12改)
■問題13-2
「シルバーハット」(伊東豊雄、1984年)は、鉄筋コンクリートの柱の上に鉄骨フレームの屋根を架け、コートの上部に吊られた開閉可能なテントにより通風や日照を調節することで、コートを半屋外の居間空間として利用することができる。
(一級計画:平成18年No.

■リンク
http://www.toyo-ito.co.jp/WWW/Project_Descript/1980-/1980-p_05/1980-p_05_j.html

■解答 問題13、13-2ともに正。

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ロビー邸
(フランク・ロイド・ライト)
■問題14
ロビー邸(フランク・ロイド・ライト)は、プレーリーハウスの典型例とされ、軒を深く出して水平線を強調し、煙突の垂直線と対比させた住宅である。
(一級計画:平成20年No.

■リンク
http://kinkenzemi.exblog.jp/i120/

■解答 正。

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シュレーダー邸
(G.T.リートフェルト)
■問題15
シュレーダー邸(G..リートフェルト)は、無彩色と青・赤・黄の三原色とが組み合わされたデ・ステイルの構成原理を具現した住宅である。
(一級計画:平成20年No.

■リンク
http://www.linea.co.jp/info/detail/?iid=32&mo=list

■解答 正。

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井澤ですいざわ
今日も名作を堪能いたしましょう。

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から傘の家
(篠原一男)
■問題6-1
から傘の家(篠原一男、1961年)は、正方形の単一空間を住機能別に三分割した平面構成が特徴である。
(一級計画:平成8年No.
■問題6-2
から傘の家(篠原一男)は、方形屋根で覆った正方形の単一空間を用途によって分割した、造形性の高い全体構成をもつ。
(一級計画:平成11No.10
■問題6-3
から傘の家(篠原一男)は、襖を開くことでワンルームとなる正方形平面に方形屋根を架け、傘の骨のように組まれた木材を内部に現した住宅である。
(一級計画:令和4年No.13改)

■リンク

https://architecturephoto.net/150307/

2022年にドイツに移築されました!

http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/41970106.html

■解答
問題6-1 正。
問題6-2 正。
問題6-3 正。令和4年No.13の出題は、主語が「正面のない家-H(坂倉準三建築研究所)」になっている誤りの肢でした。上記の問題は、それを正しくした問題です。

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軽井沢の家
(吉村順三)
■問題7
軽井沢の家(吉村順三、1962年)は、片流れの屋根と2階の居間を中心とした平面計画が特徴である。
(一級計画:平成8年No.

■リンク
https://mirutake.sakura.ne.jp/2014/61sanso2/sanso22.htm
■解答 正。

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正面のない家(N氏邸)(坂倉建築研究所)
問題7-2
「正面のない家(N氏邸)(坂倉建築研究所、1960)は、敷地全体を壁()によって囲い込み、四つに分かれた庭が各室に採光と広がりを与えているコートハウスである。
(一級計画:平成18No.9)

リンク
http://www.sakakura.co.jp/info/works/private-house/2129/
設計者のホームページです。「正面のない家-H」です。

解答 正。
N氏邸は「正面のない家」シリーズの一つです。

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塔の家
(東孝光)
■問題8
「塔の家」(東孝光、1966年)は、小面積で不整形な敷地条件に対し、住空間を機能別に積層して構成した都市住宅である。
(一級計画:平成18No.

■リンク
https://www.homes.co.jp/cont/press/buy/buy_01787/

■解答 正。

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夫婦屋根の家
(山下和正)
■問題9-1
夫婦屋根の家(山下和正、1968年)は、1階を生活部分、2階を仕事場に分けた明快な平面構成が特徴である。
(一級計画:平成8年No.
■問題9-2
「まつかわぼっくす」(宮脇檀、1971年)は、1階を生活部分、2階を仕事場に分ける明快な空間構成とし、2階のアトリエとピアノ室は、それぞれトップライトのある寄棟屋根としている。
(一級計画:平成18No. 

■リンク
http://sakuhin.info/japan/meotoyane_no_ie/

■解答
問題9-1 正。
問題9-2 誤。設問は、「夫婦屋根の家」(山下和正、1968)の特徴である。「まつかわぼっくす」(宮脇檀、1971年、東京都新宿区)は、ボックスシリーズの代表作の一つである。三方を建物、一方を壁によって中庭を囲まれたコートハウスである。鉄筋コンクリート造の内側に木構造を納めた形式は、混構造住宅の典型である。

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まつかわぼっくす
(宮脇檀まゆみ)
■問題10
まつかわぼっくす(宮脇檀)は、鉄筋コンクリート造の内側に木構造をおさめた混構造で、中庭のあるコートハウス形式の住宅である。
(一級計画:令和6年No.12

■リンク
https://jp.toto.com/tsushin/2015_summer/modernhouse1.htm
↑小さいですが、混構造が良く分かる写真などが7枚あります。

■解答 正。


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井澤ですいざわ

前回予告しましたとおり、今回からしばらく、多くの受験生
が苦手意識を持っている、計画の「実例」対策を行っていきます。
一級建築士「計画」では、近年、建築史や都市計画等も含めて「実例」が5問程度出題されています。
出題の記述は「建築設計資料集成(丸善)」に基づいていますから、おのずと、過去問の繰返しが多くなります。


そこで、この「実例」暗記法では、
過去問の確認と、そのポイントがよく現れている写真を掲載しているホームページを紹介させていただこうと思います。
「井澤式」と冠するのはおこがましい気もしますが、お許しください。
毎回、5つ程度ずつ紹介していこうと思います。

著作権に配慮してURLにリンクを貼る形式とさせていただこうと思います。
もしもリンクを貼られるのが不快なサイトオーナー様がいらっしゃいましたら、また、リンクが切れていたりしたら、コメント欄にご連絡いただけると幸いです。

百聞は一見に如かずです。
すごいな、おもしろいなと興味を持てたら「実例」は「勝ち」です。

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土浦亀城邸(つちうら かめき)(土浦亀城)
■問題1
土浦亀城邸(1935年)は、「白い箱」型の外観をもち、内部は居間の吹抜けを中心とし複数の床レベルによって構成されたモダニズムの木造住宅である。
(一級計画:平成24No.12

■リンク
https://www.youtube.com/watch?v=wPnD3s4ndow
動画です。

■解答 正。

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前川自邸(前川國男)
■問題1-2
前川自邸(前川 國男)は、外観は切妻屋根の和風、内部は吹抜けの居間を中心に書斎・寝室等を配した木造住宅である。
(一級計画:平成29No.12

■リンク
https://www.ohkaksan.com/2015/11/14/%E5%89%8D%E5%B7%9D%E5%9B%BD%E7%94%B7%E8%87%AA%E9%82%B8%E3%82%92%E8%A6%8B%E3%81%AB%E8%A1%8C%E3%81%8F/


■解答 正。
平成29No.12の出題は、記述内容が「塔の家」になっている誤りの枝でした。設問は、それを正しくした問題です。

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立体最小限住宅(池辺陽)
■問題2
立体最小限住居(池辺 陽)は、工業化住宅の試みとして発表された「15坪住宅」であり、吹抜け空間を設けることで、狭小性の克服を目指した住宅である。
(一級計画:平成20No.

■リンク
http://sumaiinteriorhosue.seesaa.net/article/435314453.html

■解答 正。

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増沢洵邸(ますざわ まこと)(増沢洵)
■問題3-1
増沢邸[自邸](増沢洵、1952年)は、3間×3間の9坪の平面プランをもつ2階建ての計画であり、3坪の吹抜けに面して設けた南面大開口部の障子を通して、柔らかな光を室内に取り込んだ住宅である。
(一級計画:令和4年No.13)
■問題3-2
増沢洵邸(1952年)は、戦後の極限的小住宅の先駆けとなった事例であり、1階の鉄筋コンクリート造のコアの上の木造部分に、最小限必要な要素を収めた住宅である。
(一級計画:平成24No.12

■リンク

https://www.txw-kyoushou.com/blog/chigita/925/


■解答
問題3-1 正。
問題3-2
 誤。増沢洵邸は、戦後の極限的小住宅の先駆けとなった事例であり、池辺陽の立体最小限住宅とともに、戦後の極限的小住宅の先駆けとなった事例である。1.5×1間を構成単位とし、吹抜けの全面開口からは、障子を透して柔らかな光を採り入れている。
「1階の鉄筋コンクリート造のコアの上の木造部分に、最小限必要な要素を収めた住宅」としては、吉村順三の「軽井沢の家」が代表的である。

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斎藤助教授の家(清家清)
■問題4-1
斎藤助教授の家(清家清、1952年)は、テラス、廊下、居間が連続する開放的な平面に、移動畳等を配置し、場面に応じて空間を設える「舗設(ほせつ)」の概念を具現化した住宅である。
(一級計画:令和4年No.13)
■問題4-2
「斎藤助教授の家」(清家清、1952)は、テラス、廊下、居間・食堂を連続させた開放的な空間とし、可動の家具を配置することで、空間を状況に応じて変更することができる。
(一級計画:平成18No.

■リンク

http://hikagesun.exblog.jp/26857282/

前半は展覧会のレプリカ、後半に実物の写真などがあります。

■解答
問題4-1、2ともに
正。

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ヴィッラ・クゥクゥ(吉阪隆正)
■問題4-3
ヴィッラ・クゥクゥ(吉阪隆正、1957年)は、コンクリートの特性を生かした形態と彫りの深い開口をもち、外部に対して閉じることにより「閉鎖性」をつくり出したワンルーム形式の住宅である。
(一級計画:令和4年No.13)

■リンク

https://hhtrust.jp/hh/villacoucou.html

■解答 正
女優の鈴木京香さんが継承され、建築への理解と認識向上等に貢献した業績に対して2023年日本建築学会文化賞が贈られています。

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スカイハウス(菊竹清訓)
■問題5-1
菊竹清訓邸のスカイハウス(1958年)は、4枚の壁柱によって正方形の主室を空中に持ち上げ、HPシェルの屋根を設けた構成で、住宅生産の工業化の利点を生かし、設備等の更新を可能とする「ムーブネット」を取り付けた住宅である。
(一級計画:平成24No.12
■問題5-2
スカイハウス(菊竹清訓)は、メタボリズムの考え方に基づき、一辺約10mの正方形平面の生活空間とHPシェルの屋根が、4枚の壁柱で空中に支えられた住宅である。
(一級計画:平成20No.

■リンク
http://www.shiraishi-ken.co.jp/work_51.html

■解答 5-1、2ともに正。

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以上、こんな感じで進めていきます。

比較暗記法のバックナンバーも確認しておいてください。

No.130(住宅・集合住宅の実例1)
http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/41969711.html
No.131(住宅・集合住宅の実例2)
http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/41970106.html
No.132(住宅・集合住宅の実例3)
http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/41971373.html
No.133(住宅・集合住宅の実例4)
http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/42004087.html
No.134(住宅・集合住宅の実例5)
http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/42004422.html
No.135(住宅・集合住宅の実例6)
http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/42201047.html
No.136(住宅・集合住宅の実例7:まとめ)
http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/42201468.html
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