TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

動画de2級建築士

こんにちはセイタです
せいた

そろそろGWですね 

この連休は試験の合否を分ける、とっても大切な時期です

勉強が思うように進んでいない人は、この連休が挽回できるチャンスですよ

今年は試験勉強に集中し、ゆっくり羽を伸ばすのは・・・来年にしましょう


 

さて「動画de2級建築士」、第12回目です。

 

<今週の前半>
法規:試験によく出る「高さ制限の問題解説」(平成25年本試の問題)

二級の試験では、高さ制限(斜線制限)の計算問題は、正直、多くの受験生がニガテだと思います

 慣れれば決して難しい問題ではないので、ぜひチャレンジしてみてください。

 

Pointは、

①二級建築士の問題では、3つの斜線制限のうち、道路斜線、北側斜線のいずれかで高さが決まる問題が出題される(隣地斜線で高さが決まる問題は、過去10年ありません)。

②二級建築士の問題では、求める部分の高さは、必ずと言っていいほど、道路斜線制限の適用距離内(最低20m内)にあるため、道路斜線の検討は必ず行う

用途地域を確認し、北側斜線制限の要否を検討する。

 →北側斜線は、1種・2種低層住専、1種・2種中高層住専の4地域のみ。

④敷地図をよく確認し、各斜線制限の「緩和」の適用の有無を正確に確認すること。

⑤過去問を通じて、計算の手順は「覚える」こと。法令集は数値の確認程度に留める。


高さ制限_問題
法規第7回20
https://youtu.be/tmkpE1q68ag



<今週の後半>
法規:試験によく出る「容積率の問題解説」(平成27年本試の問題)

容積率を求める計算問題は、毎年ほぼ1問出題され、問題パターンが3つあります。

①敷地が2つの用途地域にまたがる問題(←スタンダードな問題。前回ブログで解説)

②特定道路の緩和の問題

③住宅・老人ホーム等の地階の特例の問題

 

今回は「②のパターン」について過去問を通じて解説します

Pointは、

①敷地図をよく確認し、特定道路の緩和が使えるかどうかを「法52条9項」でよく確認。

②前面道路に足すことの出来るaの計算式は、令135条の18で確認できるので覚えなくてよい

緩和後の道路幅員を使って前面道路幅員による容積率を計算し、指定容積率と比較。

→厳しい方の値を使い、延べ面積の最高限度を求めればよい。

容積率_問題
法規第8回20
https://youtu.be/NwEVpe_lsxs



次回からは、科目「施工」です








こんにちはセイタです
せいた
いよいよ、二級建築士では明日から受付会場での受験申込がスタートしますね

建築技術教育普及センターのHPをよく確認して、忘れずにお申込みください
 

さて「動画de2級建築士」、第11回目です。

「法規」の中でも、今回は、木造の壁量計算、容積率についてです。

 

<今週の前半>法規:建築基準法 試験によく出る令46条(木造の壁量計算)

二級の試験では、構造強度の分野でも、木造に関しては毎年ほぼ1問出題されており、中でも壁量の計算問題は、過去10年では5回も出題されています。

決して難しくはないので、この類の問題には慣れて必ず解けるようにしましょう

 

Pointは、

①張間方向、けた行方向、別々に、壁の種類ごとに、46条4項表1から正確に壁倍率を拾い出す

②壁倍率=(壁の種類による倍率)+(筋かいの倍率)

③実際の軸組み長さに、②で求めた壁倍率を乗じたものの合計が「構造耐力上有効な軸組の長さ」

 

法規第5回20
https://youtu.be/CmXYeJZK_8U 
 


<今週の後半>法規:試験によく出る容積率

容積率を求める計算問題は、毎年ほぼ1問出題されます

今回の解説にあるような、「敷地が2つの用途地域にまたがる場合」の容積率の考え方は必ずマスターしましょう

 

Pointは、

①容積率は、前面道路幅員に関係するため、「指定容積率」と「全面道路幅員による容積率」のいずれか厳しい値を使って算定する。

②敷地が2以上の用途地域にわたる場合の容積率の算定は、それぞれの地域ごとに延べ面積の最大限度を求め、最後に足し合わせる(法52条7項)。

③前面道路幅員は、接する敷地の最大幅員の道路を採用する。

④③の道路幅員に乗じる数値は、住居系の用途地域の建築物=4/10、その他の用途地域の建築物=6/10は覚えてしまおう

 

法規第6回20
https://youtu.be/8XQJyOKM-34 

容積率については、この他にも、法52条3項、6項、8項、9項の緩和規定を押さえておきましょう







こんにちはセイタです
せいた

二級建築士の試験のポイントをご紹介する「動画de2級建築士」、第10回目です。

「法規」の中でも、今回は防火関係規定、一般構造規定についてです。

 

<今週の前半>法規:建築基準法 試験によく出る防火区画

二級の試験では、「防火区画」の問題は毎年1問出題されます。

令112条の条文は16項まであってとっても長いですが、出題される箇所は限られています。

必ず得点できるようにしましょう

 

Pointは、

①よく出題される「竪穴区画」、「異種用途区画」について必ず解けるように。

→令112条9項、12、13項が読めればOK

②給水管などの配管が貫通する場合の措置

 →令112条15項が読めればOK

 

法規第3回20
https://youtu.be/yscP72XryrY


 

<過去の本試験では>

①主要構造部を準耐火構造とした3階建、延べ面積220㎡の一戸建住宅においては、原則として、階段の部分とその他の部分とを防火区画しなければならない。

②主要構造部を準耐火構造とした3階建の事務所において、3階部分に事務室を有する場合は、原則として、1階から3階に通ずる階段の部分とその他の部分とを防火区画しなければならない。

 

 

①:○(令112条9項二号。設問は200㎡を超えているため防火区画しなければならない。)

②:○(令112条9項。)

 



 

<今週の後半>法規:建築基準法 試験によく出る採光

平成25年以降、近年、採光の計算問題はずっと出題されていませんでしたので、このままずっと出題されないのか?と思いきや、昨年久々に出題されました

やはり、定番問題として解けるようにしておかなければいけませんね

 

Pointは、

①計算方法は条文で調べながら解くのではなく、基本(下記②)は覚える

住宅の場合の床面積に掛ける割合:/

住居系地域の場合の採光補正係数/h×6.0-1.4

③出題が②以外であれば、条文で数値を調べる

法規第4回20
https://youtu.be/9OjRQ2TNR4M







こんにちはセイタです

せいた
二級建築士の試験のポイントをご紹介する「動画de2級建築士」、第9回目です

今回から科目は「法規」になります

二級建築士の試験では、法規25問中、20問が建築基準法からの出題、その他関係法令から5という出題傾向があります

 

<今週の前半>法規:出題概要と法規の勉強の注意点

近年の二級建築士の法規の傾向は、「問題文が長くなってきている!」ことが大きな特徴です。

●1度読んでも結局何を言っているのか?よく分からない

→何度も読み返す。

→時間が足りなくなる

→得点が伸びない

 

Pointは、

①主語、述語を確実に拾い、途中の細かい情報を一旦飛ばして読む。

→主語、述語にアンダーライン、マーカーなどすると良い。

②問題文の中からキーワードを探す。

→キーワードを手がかりに、法令集を引く。
法規第1回20
https://youtu.be/FakkKlbl8go



<今週の後半>法規:建築基準法 試験によく出る用語(建築面積)

法を読み、理解するためには用語は非常に大事です。

用語に関する問題も、毎年ほぼ1問出題されています。

今回は令2条1項四号「建築面積」について。

 

Pointは、

①建築面積に算入しない部分は、法令集で毎回調べるのではなく覚えること。

→軒、庇、バルコニーなどで、先端から水平距離1m以内の部分

→地階で、地盤面上1m以下にある部分

 

覚えられる内容は覚え、覚えられない内容のみ法令集で確認する(時間短縮のため)

法規第2回20
https://youtu.be/ctKqfZQpADM





こんにちはセイタです

せいた
二級建築士の試験のポイントをご紹介する「動画de2級建築士」、第8回目です。

今回は構造の科目の中で、「建築材料」についてです。

二級建築士の試験では、例年、№2025までの6問が材料の出題です

その出題構成は・・・

●木材、木質材料―――――――1問

●セメント、コンクリート―――2問

●鋼材――――――――――――1問

●その他材料―――――――――2問

 

<今週の前半>構造:建築材料(セメント、コンクリート)

コンクリートの構成と性質、セメントの種類と特徴などは、理解して覚えましょう。

ここを押さえれば、各種構造のRC構造の分野や、施工の科目でも得点を伸ばせます

 

Pointは、

①コンクリートの材料構成を理解する。

②セメントの種類を理解して覚える。

構造第8回20
https://youtu.be/rOabCNS66h0
 

<過去の本試験では>

組合せとして最も不適当なものはどれか。

1. 早強ポルトランドセメント――――――― マスコンクリート

2. 低熱ポルトランドセメント――――――― 高強度コンクリート

3. 中庸熱ポルトランドセメント―――――― 高強度コンクリート

4. フライアッシュセメントB種――――――マスコンクリート

5. 高炉セメントB種 ――――――――――― 海水の作用を受けるコンクリート


 

正答――1

早強ポルトランドセメントは、粉末が細かく、水和反応が早いことから、初期強度が大きく、冬季工事・緊急工事などに用いられる。ただし、水和熱が大きいことから、マスコンクリートのような大断面部材では、中心と表面との温度差が大きくなり、温度ひび割れが生じやすいので一般には用いられない。



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