井澤ですいざわ

今回のテーマは、分野を横断的に比較し、関連付けて覚えるという、比較暗記法の真骨頂です。

■問題1
山留めの平面形状が細長い長方形の根切り工事において、切ばり架構を設置した後、根切り平面の中央部から両側へ向かってバランスよく掘削した。(一級施工:平成8No.7)
■問題2
一群となる既製杭の打込みは、なるべく群の中心から外側へ向って打ち進める。(一級施工:平成13No.8)
■問題3
プレキャストの梁の主筋の接合にエンクローズ溶接を用いる場合、接合部の拘束を軽減するために、溶接作業は、一般に、建築物の外側から中央に向かうように進める。(一級施工:平成17No.20
■問題4
高力ボルト接合における一群の高力ボルトの締付けについては、接合部の周辺から中央部に向かって行った。(一級施工:平成24No.14
■問題5
せっこうボードを天井に取り付ける場合、室の中央部分から順次四周に向かって施工した。(一級施工:平成14No.18
■問題6
タイルカーペットを全面接着工法により張り付ける場合は、基準線に沿ってタイルカーペットを押し付けながら、部屋の中央部から端部へ敷き込んでいく。(一級施工:平成24No.19

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■解答
 問題1、2、5、6は正。
 問題3、4は誤。いずれも中心部から周辺部に向かって進めます。

――――ポイント:中心部から周辺部へ――――

根切り工事の掘削

中心部から周辺部へ

既製杭の打込み

プレキャストの主筋のエンクローズ溶接作業

高力ボルトの締付け

せっこうボードの天井取り付け

タイルカーペットの張付け

  

理由は、ズバリ、誤差やひずみを周辺部へ逃がすためです。
建築士試験に出題されたテーマはすべて「中心部から周辺部へ」です!
逆はありません!