井澤ですいざわ

■問題1
高力ボルト用の孔あけ加工については、鉄骨部材の板厚が13㎜以下であったので、せん断孔あけとした。(一級施工:平成22No.13改)
■問題2
呼び名がD13の鉄筋貫通孔の孔あけ加工は、鉄骨部材の板厚が13㎜以下であったので、せん断孔あけとした。(一級施工:平成17No.13
■問題3
鉄骨製作工場における鉄骨の孔あけ加工において、設備配管用貫通孔の径が80㎜であったので、孔あけ用のアタッチメントを取り付けた手動ガス切断機を用いて貫通孔部を円形に切断した。(一級施工:平成25No.13
――――――――――――――――――――――
■解答
 問題1 誤。高力ボルト用の孔あけ加工は、板厚にかかわらずドリルあけとしなければならない。
 問題2 正。鉄筋貫通孔の孔あけ加工は、高力ボルト用「以外」の孔あけ加工なので、板厚13mm以下は、せん断孔あけでもよい。
 問題3 正。
――――――――――――――――――――――

drill

―――ポイント:鋼材の孔あけ加工――――――

■高力ボルト用
 →板厚にかかわらず「ドリルあけ」とする。
 (せん断孔あけでバリが生じると鋼材が密着しないため、高力ボルト摩擦接合に適さない。)

■高力ボルト用「以外」の孔あけ加工
 (ボルト用孔、アンカーボルト用孔、鉄筋の貫通孔)
 →原則、ドリルあけ。ただし、板厚13mm以下は「せん断孔あけ」でもよい。

■設備配管用貫通孔
 →孔径30mm以上の場合は「ガス孔あけ」でもよい。
 (想像してみてください。30mm以上の「大きな」孔をドリル、せん断で孔あけするのは至難の業です。)
――――――――――――――――――――――