TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

スカイハウス

井澤ですいざわ

前回予告しましたとおり、今回からしばらく、多くの受験生
が苦手意識を持っている、計画の「実例」対策を行っていきます。
一級建築士「計画」では、近年、建築史や都市計画等も含めて「実例」が5問程度出題されています。
出題の記述は「建築設計資料集成(丸善)」に基づいていますから、おのずと、過去問の繰返しが多くなります。


そこで、この「実例」暗記法では、
過去問の確認と、そのポイントがよく現れている写真を掲載しているホームページを紹介させていただこうと思います。
「井澤式」と冠するのはおこがましい気もしますが、お許しください。
毎回、5つ程度ずつ紹介していこうと思います。

著作権に配慮してURLにリンクを貼る形式とさせていただこうと思います。
もしもリンクを貼られるのが不快なサイトオーナー様がいらっしゃいましたら、また、リンクが切れていたりしたら、コメント欄にご連絡いただけると幸いです。

百聞は一見に如かずです。
すごいな、おもしろいなと興味を持てたら「実例」は「勝ち」です。

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土浦亀城邸(つちうら かめき)(土浦亀城)
■問題1
土浦亀城邸(1935年)は、「白い箱」型の外観をもち、内部は居間の吹抜けを中心とし複数の床レベルによって構成されたモダニズムの木造住宅である。
(一級計画:平成24No.12

■リンク
http://tsuchiurateifriends.org/about

■解答 正。

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前川自邸(前川國男)
■問題1-2
前川自邸(前川 國男)は、外観は切妻屋根の和風、内部は吹抜けの居間を中心に書斎・寝室等を配した木造住宅である。
(一級計画:平成29No.12

■リンク
https://www.ohkaksan.com/2015/11/14/%E5%89%8D%E5%B7%9D%E5%9B%BD%E7%94%B7%E8%87%AA%E9%82%B8%E3%82%92%E8%A6%8B%E3%81%AB%E8%A1%8C%E3%81%8F/


■解答 正。
平成29No.12の出題は、記述内容が「塔の家」になっている誤りの枝でした。設問は、それを正しくした問題です。

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立体最小限住宅(池辺陽)
■問題2
立体最小限住居(池辺 陽)は、工業化住宅の試みとして発表された「15坪住宅」であり、吹抜け空間を設けることで、狭小性の克服を目指した住宅である。
(一級計画:平成20No.

■リンク
http://sumaiinteriorhosue.seesaa.net/article/435314453.html

■解答 正。

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増沢洵邸(ますざわ まこと)(増沢洵)
■問題3
増沢洵邸(1952年)は、戦後の極限的小住宅の先駆けとなった事例であり、1階の鉄筋コンクリート造のコアの上の木造部分に、最小限必要な要素を収めた住宅である。
(一級計画:平成24No.12

■リンク
http://greenterrace5.blog.fc2.com/img/20130628112409af9.jpg/
http://wakuwakuiezukuri.blog.fc2.com/img/20140409125449f24.jpg/

■解答 誤。
増沢洵邸は、戦後の極限的小住宅の先駆けとなった事例であり、池辺陽の立体最小限住宅とともに、戦後の極限的小住宅の先駆けとなった事例である。1.5×1間を構成単位とし、吹抜けの全面開口からは、障子を透して柔らかな光を採り入れている。
「1階の鉄筋コンクリート造のコアの上の木造部分に、最小限必要な要素を収めた住宅」としては、吉村順三の「軽井沢の家」が代表的である。

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斎藤助教授の家(清家清)
■問題4
「斎藤助教授の家」(清家清、1952)は、テラス、廊下、居間・食堂を連続させた開放的な空間とし、可動の家具を配置することで、空間を状況に応じて変更することができる。
(一級計画:平成18No.

■リンク
http://greenterrace5.blog.fc2.com/img/20130628112338fc4.jpg/

■解答 正。

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スカイハウス(菊竹清訓)
■問題5-1
菊竹清訓邸のスカイハウス(1958年)は、4枚の壁柱によって正方形の主室を空中に持ち上げ、HPシェルの屋根を設けた構成で、住宅生産の工業化の利点を生かし、設備等の更新を可能とする「ムーブネット」を取り付けた住宅である。
(一級計画:平成24No.12
■問題5-2
スカイハウス(菊竹清訓)は、メタボリズムの考え方に基づき、一辺約10mの正方形平面の生活空間とHPシェルの屋根が、4枚の壁柱で空中に支えられた住宅である。
(一級計画:平成20No.

■リンク
http://www.shiraishi-ken.co.jp/2306
https://pbs.twimg.com/media/CwiNQRgVEAA5sGI.jpg
↑このムーブネットの写真(?)とても貴重だと思います。

■解答 5-1、2ともに正。

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以上、こんな感じで進めていこうと思います。

比較暗記法のバックナンバーも確認しておいてください。

No.130(住宅・集合住宅の実例1)
http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/41969711.html
No.131(住宅・集合住宅の実例2)
http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/41970106.html
No.132(住宅・集合住宅の実例3)
http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/41971373.html
No.133(住宅・集合住宅の実例4)
http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/42004087.html
No.134(住宅・集合住宅の実例5)
http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/42004422.html
No.135(住宅・集合住宅の実例6)
http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/42201047.html
No.136(住宅・集合住宅の実例7:まとめ)
http://kentikushi-blog.tac-school.co.jp/archives/42201468.html
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井澤ですいざわ

皆さんが苦手な実例の問題です。

問題1
菊竹清訓邸のスカイハウス(1958年)は、4枚の壁柱によって正方形の主室を空中に持ち上げ、HPシェルの屋根を設けた構成で、住宅生産の工業化の利点を生かし、設備等の更新を可能とする「ムーブネット」を取り付けた住宅である。
(一級計画:平成24No.12

問題2
から傘の家(篠原一男)は、方形屋根で覆った正方形の単一空間を用途によって分割した、造形性の高い全体構成をもつ。
(一級計画:平成11No.10


■解答
 問題1、2ともに正

共通点は何でしょう?
「ワンルーム」です。ペアで覚えておきましょう。
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ワンルーム
スカイハウス (設計:菊竹清訓)
から傘の家 (設計:篠原一男)
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karakasa

から傘の家も、ふすまを開けばワンルームになります。

どちらも正方形平面ですね。
私見ですが、もしかしたらこれは偶然ではないのかもしれません。
すなわち、正方形平面は、ワンルームの魅力的な空間を実現しやすいのかもしれません。

スカイハウスは1958年、から傘の家は1961年です。
ワンルームの可能性に魅せられた時代だったわけですね。

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