井澤です
■問題1
既製コンクリート杭のセメントミルク工法に使用するアースオーガーヘッドは、杭径より100㎜程度大きいものを使用した。(一級施工:平成11年No.8)
■問題2
場所打ちコンクリート杭のアースドリル工法では、掘削機の先端に取り付けたドリリングバケットを回転させ地盤を掘削する。(オリジナル)
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■解答
問題1、2ともに正。
セメントミルク工法のアースオーガーと、アースドリルを勘違いしている人はいませんか?
なんとなくアースオーガーのほうが「ドリル」っぽいのでしょうがないのですが。。
工 法 |
杭の種類 |
掘削機械 |
セメントミルク工法 |
既製杭 |
アースオーガー |
アースドリル工法 |
場所打ちコンクリート杭 |
ドリリングバケット |
■セメントミルク工法
既製杭は、言うまでもなく工場などであらかじめ生産される杭で、既製コンクリート杭と鋼管杭があります。
セメントミルク工法は既製杭の埋込み工法の一つで、既製杭をセメントミルクで固定します。セメントミルクとは、セメントペースト(セメント+水)の薄いものと考えて良いです。
問題1の「杭径+100㎜」の「100㎜」の部分にセメントミルクが充填され、杭と地盤が一体化します。
■アースドリル工法
図を見てもわかるとおり、アースドリル工法のドリリングバケットのほうが、アースオーガーよりもキレイに掘削できそうですよね。アースドリル工法は場所打ちコンクリート杭ですから、コンクリートの型枠とも言える孔壁をキレイに保つ必要があるのです。