井澤ですいざわ
今回もマネジメントに関する出題です。

■問題1
フィージビリティスタディは、計画されている内容について、都市計画等の上位計画との整合性、技術的課題、採算性等、多面的に実現の可能性を検討するものである。
(一級計画:平成22No.20
■問題2
デューデリジェンスは、不動産の適正な価値やリスクを評価するために行う建築物の物理的状況調査、建築物の法的調査、建築物の経済的調査等の多角的な調査のことである。
(一級計画:平成23No.20


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■解答
 問題1、2ともに正

フィージビリティスタディとデューデリジェンスもペアで覚えるべき用語です。
ともに主として建築物の採算面での評価という点は同じです。
異なる点は、
・フィージビリティスタディは、これから建てようとする建築物の評価、
・デューデリジェンスは、不動産の取得やM&A(企業の合併や買収)において、取得しようとする既存建築物の評価
という点です。

■フィージビリティスタディ
「フィージビリティ」とは「実現可能性」という意味。
計画している建築物が主として採算面で実現可能性があるか否かの予備調査です。
フィージビリティスタディの結果しだいでは、計画が中止になることもあります。
■デューデリジェンス
DD(ディーディー)とも言います。
「デューデリジェンス(Due Diligence)」は「当然の努力」という意味。
不動産の取得やM&A(企業の合併や買収)の前に行う、主として採算面についての詳細な調査です。

――――――――覚え方――――――――
■「スタディ」には「事前の」研究・学習、という意味があります。
 したがって、フィージビリティスタディは
 「これから建てようとする建築物」についての「実現可能性」の調査。
■DD(ディーディー)は、
 す
でぃに(既に)建っている建築物のディテール(詳細)の調査。
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(笑)