TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

パイプサポート

井澤ですいざわ

■問題1
パイプサポートを支柱として計画したので、その型枠支保工の上端に設計荷重の2.5%に相当する水平方向の荷重が作用するものとして、構造計算を行った。(一級施工:平成19No.10
■問題2
鋼管枠を用いる支保工の設計において、型枠支保工の上端に、設計荷重の2.5/100に相当する水平方向の荷重が作用しても安全な構造とした。(一級施工:平成10No.10

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■解答
 問題1 誤。パイプサポートの場合は、5%です。
 問題2 正。
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型枠支保工に作用する水平荷重の大きさをどのように設定するかという問題です。
水平荷重は鉛直荷重に対する比率で決められます。

――ポイント:型枠支保工の水平荷重の大きさ――

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■パイプサポート
パイプサポートは、現場合わせのため施工誤差が大きいので、余裕を持って鉛直荷重の5%の水平荷重に耐えられるように設計します。

■鋼管枠(枠組支柱)
鋼管枠(枠組支柱)は、工場製作のため施工誤差が小さいので、鉛直荷重の2.5%の水平荷重耐えられるように設計すればよい。

井澤ですいざわ

■問題1

事業者は、鋼管(パイプサポートを除く。)を型枠支保工の支柱として用いる場合には、高さ1.5mごとに水平つなぎを2方向に設け、かつ、水平つなぎの変位を防止した。(一級施工:平成14No.4)
問題2
パイプサポートを支柱に用いる型枠支保工において、高さが3.5mを超えるものについては、高さ3.5m以内ごとに水平つなぎを二方向に設け、かつ、水平つなぎの変位を防止することとした。(一級施工:平成22No.9)
■問題3
組立て鋼柱を支柱として用いる場合、その高さが4mを超えるときは、高さ4m以内ごとに水平つなぎを二方向に設け、かつ、水平つなぎの変位を防止する。(一級施工:平成16No.10


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■解答
 問題1 正。
 問題2 誤。パイプサポートを支柱とする場合、高さが3.5mを超えるものについては、高さ2mごとに水平つなぎを2方向に設ける。
 問題3 正。

ポイント【型枠支保工の支柱の水平つなぎ】―


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suihei_tunagi

水平つなぎ
は、支柱が座屈等により変形するのを防止するために設ける横材です。
表の中で、赤線を引いた部分をしっかり覚えてください。
図を見れば、組立て鋼柱は強いので4mごとで良いというイメージは持てると思います。

パイプサポートは、「高さ
3.5mを超えるとき、高さ2m以内ごと」と、やや複雑ですが、要するに、高さ3.5mまでの一般的な階高だったら水平つなぎは不要ということです。

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