井澤ですいざわ

■問題1
シーリング工事において、目地部をワーキングジョイントとする場合、シーリング材を目地底に接着させない2面接着の目地構造とした。(一級施工:平成14No.15
■問題2
シーリング工事において、鉄筋コンクリート造の建築物の外壁に設けるひび割れ誘発目地については、目地底にボンドブレーカーを使用せずに、シーリング材を充塡する三面接着とした。(一級施工:平成26No.16
■問題3
シーリング工事において、鉄筋コンクリート造の外壁の建具枠回りについては、目地底にボンドブレーカーを用いずに、シーリング材を充填する三面接着とした。(一級施工:平成23No.16
■問題4
アルミニウム製建具の改修工事において、新規建具と鉄筋コンクリート躯体の取合いのシーリングは、目地深さが所定の寸法であり、被着体の挙動が少ないことが確認できたので、ボンドブレーカーを省略し三面接着とした。(一級施工:平成27No.23

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■解答
問題1 正。ワーキングジョイントは2面接着。
問題2 正。「コンクリートの各種目地(ひび割れ誘発目地)」はノンワーキングジョイントで3面接着。
問題3 正。「コンクリートの各種目地(コンクリートと建具枠回り)」はノンワーキングジョイントで3面接着。
問題4 正。「コンクリートの各種目地(コンクリートと建具枠回り)」はノンワーキングジョイントで3面接着。既存建具の外周枠を残し、その上から新規建具を取り付ける「かぶせ工法」でもこのように考えてよい。
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working joint

 

ポイント

 

目地

ワーキング
ジョイント

①金属部材の部材間目地
 ・メタルカーテンウォール
 ・金属笠木
 ・金属建具
②カーテンウォール部材の部材間目地
 ・PCカーテンウォール
 ・ALCパネル
③ガラス回り目地 

2面接着

ノン
ワーキング
ジョイント

①コンクリートの各種目地
 ・打継ぎ目地
 ・ひび割れ誘発目地
 ・コンクリートと建具枠回り
②石目地、タイル目地

3面接着

 
【注意】

ガラス回り目地(ガラスと建具枠の間の目地など→ワーキングジョイント)と、コンクリートと建具枠回り(コンクリート外壁と建具枠との間の目地など→ノンワーキングジョイント)の違いに注意。