井澤ですいざわ

■問題1
片面に同じボードを2枚重ねて釘打ちした耐力壁の倍率を、そのボードを1枚で用いたときの耐力壁の倍率の2倍とした。(一級構造:平成26No.
■問題2
両面に同じボードを釘打ちした耐力壁の倍率を、そのボードを片面に1枚で用いたときの耐力壁の倍率の2倍とした。(オリジナル)
■問題3
木造建築物の壁量の算定において、構造用面材と筋かいを併用した軸組の倍率は、それぞれの倍率の和が5を超える場合であっても、5とする。(一級構造:平成19No.20
■問題4
cm角の木材の筋かいをたすき掛けに入れた軸組の倍率は、6.0を採用することができる。(二級構造:平成4年No.12

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■解答
問題1 誤。ボードを両面に打ち付けた場合は、片面の場合の倍率の2倍とすることができるが、片面に2枚重ねて打ち付けた場合は、2倍とすることはできない。
問題2 正。
問題3 正。壁倍率は5倍が上限。
問題4 誤。壁倍率は5倍が上限。なお、cm角の木材の筋かいの壁倍率は3.0。これをたすき掛けに入れると2倍で6.0となるが、壁倍率は5倍が上限なので5.0
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さっそくポイントです。

―――――――ポイント:壁倍率―――――――
■両面にボードを釘打ち
 → 壁倍率は片面1枚の2倍。
■片面にボードを2枚重ねて釘打ち
 → 壁倍率は片面1枚の2倍にはならない。
■面材耐力壁と筋かいを併用した場合
 → それぞれの壁倍率の和とできるが、5倍が上限。
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