TAC建築士講師室ブログ

TAC建築士講座の講師・スタッフのブログです。

介護老人保健施設

井澤ですいざわ

■問題1
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)は、身体上又は精神上著しい障害があることにより、常時介護が必要で、家庭での生活が困難な高齢者のための施設である。
(一級計画:平成24No.15
■問題2
介護老人保健施設は、居宅における生活への復帰のために、介護及び機能訓練を必要とする高齢者のための施設である。
(一級計画:平成21No.15改)
■問題3
介護療養型医療施設は、長期にわたる療養を必要とする患者であって、常時医学的管理が必要な要介護者のための治療機能・療養機能をもった施設である。
(一級計画:平成21No.15改)

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■解答
 問題1、2、3ともに正。


高齢者施設については、上記のように、施設の概要を問う問題が多いのですが、これがなかなか捉えどころのない問題が多いのです。
その理由の一つとして、たとえば問題1の記述のうち「身体上又は精神上著しい障害があることにより」や「家庭での生活が困難な高齢者」の部分は、他のほとんどの施設にも当てはまる、という点が挙げられます。
したがって、問題1は「常時介護」が正誤を判断する上でのキーワードになります。
このように、高齢者施設ではキーワードの理解が重要になります。

高齢者施設では、まず介護保険3施設と呼ばれる、次の3つの施設が重要です。
介護保険3施設とは、介護保険の「施設サービス」が適用される施設です。
3施設に共通するのは、要介護認定を受けた方が対象であり、入所施設、すなわち施設で寝泊まりするという点です。(入所施設の対は通所施設です。)

――――――【介護保険3施設】ポイント――――――
■介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)・・・略称「特養」
キーワードは「常時介護」
■介護老人保健施設・・・略称「老健」
キーワードは「機能訓練」と「家庭への復帰」
機能訓練とは、リハビリです。入浴、階段の昇降などの身体機能の訓練です。
■介護療養型医療施設・・・「老人病院」とも言われる。
キーワードは「長期療養」と「常時医学的管理」
長期療養とは、病状安定期における長期入院のことです。
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介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)と介護老人保健施設の面積基準について、
No.107(病室等の面積基準)」(2014/11/2も確認しておいてください。

井澤ですいざわ

今回も面積についてのペアです。

■問題
介護老人保護施設において、療養室の入所者1人当たりの床面積7㎡とした。
(一級計画:平成23No.15


―――――――ポイント――――――――
■病院の病室・・・6.4/人・・・・・・・・・・①
■病院の小児病室・・・6.4/人×2/3 ・・・・②
■介護老人保健施設の療養室
 ・多床室・・・8㎡/人 ・・・・・・・・・・・③
 ・ユニット型(個室)・・・10.65/人・・・・④
■特別養護老人ホームの居室・・・10.65/人・・⑤

―――――――覚え方
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①これが基準ですので、これは丸暗記。というわけで語呂合わせを。
「病室は無用(6.4)!」
②こどもは6.4×2/
③高齢者は6.4×5/4=8㎡
④と⑤は、老健と特養で近年の主流となっている(国がしようとしている)ユニット型(個室)の基準。今年の二級製図課題にも関係が深いですが、車椅子使用者の寝室は8畳は欲しい。というわけで、むかしは13.2㎡(8畳)だったのですが、個室化の普及を推進するため、近年約8割にコンパクト化されました。
したがって、13.2×0.810.65㎡。

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■解答
 誤。ユニット型(個室)という条件がなければ、多床室と考えなければいけません。したがって、8㎡/人以上となります。

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