井澤ですいざわ

■問題1
木材による間仕切下地について、材料としての所要数量を求める必要がある場合、原則として、「設計寸法による長さをm単位に切り上げた長さ」と「設計図書における断面積」とによる体積に5%の割増をした体積とする。
(一級計画:平成16No.23
■問題2
木材による開口部の枠の所要数量は、「ひき立て寸法による設計図書の断面積」と「内法寸法による長さに両端の接合等のために必要な長さとして10%を加えた長さ」とによる体積に、5%の割増をした体積とする。
(一級計画:平成14No.22

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仕上の数量は、間仕切下地と仕上に区別して求めます。
問題2の「開口部の枠」は「仕上」です。

いずれも木材は、市場の規格寸法である定尺寸法による切り無駄が生じるため、割増を含んだ所要寸法を求めます。

このとき、間仕切下地、仕上ともに、2段階の割増を行います。
まずは建築数量積算基準を細かくまとめてみましょう。

■間仕切下地
①1段階目の割増
 「設計寸法による長さをm単位に切り上げた長さ」を求める。
②2段階目の割増
 求めた長さと「設計図書における断面積」とによる体積を求めて5%の割増をする。

■仕上
①1段階目の割増
 「内法寸法による長さに両端の接合等のために必要な長さとして10%を加えた長さ」を求める。
②2段階目の割増
 求めた長さと「設計図書における断面積」とによる体積を求めて5%の割増をする。

1段階目の長さの割増の方法は異なりますが、目的はほぼほぼ同じです。
間仕切下地の「m単位の切り上げ」、仕上げの「10%」について、その違いを突いてくる誤りの枝は考えにくいので、次のポイントを覚えておけば十分でしょう。

――――――――ポイント――――――――
木材の所要数量は、間仕切下地であれ、仕上であれ、
2段階の割増があり、2段階目は体積を5%割増する。
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■解答
 問題1、2ともに正

以上で「計画」は一区切りです。
ぴったり200で「計画」が終わりました。
次回からは「施工」の比較暗記法を紹介します。